最新記事

アメリカ経済

米著名ヘッジファンドの一部、トランプ勝利後の株高に乗れず

2016年12月2日(金)14時42分

12月1日、米著名ヘッジファンドの一角は11月の米大統領選でトランプ氏が勝利した後の株高で恩恵を受けたが、市場平均ほどのリターンは収められなかった。トランプ氏の選挙ポスターが貼られたNY証券取引所で11月撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

 米著名ヘッジファンドの一角は11月、米大統領選でトランプ氏が勝利した後の株高で恩恵を受けたが、市場平均ほどのリターンは収められなかった。ロイターが確認した一部ファンドの投資家向けサマリーで明らかになった。

 米S&P総合500種株価指数は11月に3.6%上昇した。

 これに対し、バリー・ローゼンスタイン氏が率いるジャナ・パートナーズ・ファンドの11月のリターンは2.2%で、同ファンドとしては今年に入って最も高い部類となった。この結果、年初からのリターンも1.4%とプラスに浮上した。

 デービッド・アインホーン氏のグリーンライト・キャピタルは11月のリターンが1.9%、年初来では7.7%となった。

 S&P500種は年初から7.2%上昇している。

 もちろん、中には市場平均を上回る成績を収めたファンドもあり、ケース・キャピタルのホイットニー・テイルソン氏が電子メールで明らかにした11月のリターンは7.5%だった。

 これは保有している連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)の株価が大統領選後に172%も上昇したことが主因。次期財務長官に指名されたステイーブン・ムニューチン氏はファニーメイを民間経営に戻すべきだと述べている。

 大半のファンドは11月の運用成績をまだ集計中。月毎の成績は通常、一般には公表されない。

[ボストン 1日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米雇用、11月予想上回る+6.4万人・失業率4.6

ビジネス

ホンダがAstemoを子会社化、1523億円で日立

ビジネス

独ZEW景気期待指数、12月は45.8に上昇 予想

ワールド

トランプ氏がBBC提訴、議会襲撃前の演説編集巡り巨
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 8
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「日本中が人手不足」のウソ...産業界が人口減少を乗…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中