最新記事

韓国

[動画]韓国100万人の退陣コール 朴槿惠大統領、週明けに検察が聴取へ

2016年11月13日(日)07時46分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

12日、ソウル中心部の景福宮から市庁方面へ続く光化門前広場は朴槿惠大統領の退陣を求める人たちのキャンドルで揺れた。韓国MBCニュースより (c) MBC / Youtube

<昨日、ソウルで行われた朴槿惠大統領の即時退陣を求める100万人のデモ行進は、大統領府にもその声が届いていたという。こうしたなか、検察は一連の疑惑の真相を解き明かすべく、週明けにいよいよ朴大統領本人への聴取を行うことを決定した──>

 韓国の朴槿惠大統領の友人チェ・スンシルによる一連の国政介入疑惑に対し、昨日ソウル市中心部の光化門とソウル市庁前広場一帯で朴大統領退陣を求める大規模デモが開かれ、与党セヌリ党の若手議員も含め、主催者発表で100万人の参加者が集まったとソウル経済など韓国メディアが報じた。


朴槿惠大統領の退陣を求める大規模デモ もっとも近いところは大統領府まで800メートル。朴槿惠は退陣コールを聴きながら何を思ったか?

 12日のデモにはソウル市内の労働組合員をはじめ、学生、主婦など一般の市民も参加したほか、釜山、大邱、済州など地方からもチャーターバスなどで駆けつけた人びとが合流し、主催者発表で100万人、警察発表で26万人が集まった。これだけの人が参加したデモは、1987年の全斗煥政権当時に大統領の直接選挙制度を求めた民主化運動「6月民主抗争」以来となった。

100万人による大規模デモで逮捕者1名という平和行進

 しかし、今回のデモでは、かつてのような混乱は見られず、逮捕者はわずか1名だけに留まった。大統領府に最も近い800メートルという位置にいたデモ隊の中には、さらに先へ進もうと警察の警備車両によじ登る者もいたが、デモ参加者側から「平和なデモを行おう」「警察も市民もけがをしないでくれ」という声があがり、警察もデモ隊を刺激しないように落ち着いた声で「申請したように整然と行進してほしい」と呼びかけた。

 昨年11月にあったデモの際には、デモ参加者が警察車両をロープで移動させようとしたり、レンガや鉄パイプで窓ガラスを壊し、警察の方も放水車や催涙弾で鎮圧にかかり、デモ参加者の1人が重体(317日後に死亡)、29人が負傷、51人が連行されるという過激な闘争が繰り広げられたのとは一転して、今回のデモは平和な市民参加型のデモとなった。

 これは、これまでが「成果年俸制廃止」「独裁政権打倒」といったスローガンで政府や政府の政策批判などをする労組主導のデモだったのに対し、今回は一連の疑惑を引き起こした朴大統領への怒りが市民を動かし、「박근혜퇴진(朴槿恵は退陣せよ)」と朴大統領の辞任に焦点に絞った形で行われたことが、100万人による平和なデモという奇跡を実現したと見られている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ2都市にロシアが攻撃、和平協議直後

ビジネス

乳児ボツリヌス症の集団感染、バイハート社の粉ミルク

ワールド

北朝鮮抑止「韓国が主な責任」、米国防総省が関与縮小

ワールド

トランプ政権のEVインフラ助成金停止は違法、米地裁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投稿したアメリカを嘲笑する動画にネット爆笑
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    トランプを支配する「サムライ・ニッポン」的価値観…
  • 9
    「これは違法レベル...」飛行機で「史上最悪のマナー…
  • 10
    3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 10
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中