最新記事

映画

天使のように美しい少年が恐るべき独裁者へ──「シークレット・オブ・モンスター」

2016年10月4日(火)15時36分

© COAL MOVIE LIMITED 2015

 天使のように美しい少年が、やがて成長するにつれ独裁者へと変貌していくさまを描いた衝撃のミステリー『シークレット・オブ・モンスター』がこの秋公開される。
 サルトルの中編小説「一指導者の幼年時代」(1938)から着想を得て、不条理な世界観を至高のミステリーに仕立て上げたのは、ミヒャエル・ハネケ監督作『ファニーゲーム U.S.A.』(2007)などで知られる俳優ブラディ・コーベット。本作が長編監督デビュー作というコーベットだが、『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督が2015年ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門の審査委員長を務めた際に絶賛。監督賞と初長編作品賞をW受賞した。
 この話題の作品にニューズウィーク日本版の読者150組300名様をご招待いたします。

[ストーリー]
 1918年第1次世界大戦の講和条約、ヴェルサイユ条約が締結されようとしていた。米政府高官は、条約をまとめるために、深い信仰心をもった妻と、美しい少女のような息子を伴ってフランスにやってきた。その少年は、気難しく常に不満を腹にため込んで、教会へ投石したり、自室に籠ったりと、問題行動を繰り返す。とりまく環境も少年の心に影を落とした。ぎくしゃくした夫婦関係、慕っていた使用人との別れ。やがて、ヴェルサイユ条約の調印を終えた夜、少年の中の怪物がついに目覚める──

[監督]ブラディ・コーベット
[出演]ベレニス・ベジョ、リアム・カニンガム、ステイシー・マーティン、ロバート・パティンソン、トム・スウィート他
[配給]REGENTS
【オフィシャルサイト】secret-monster.jp
2016年11月 TOHOシネマズシャンテ他にて全国公開


「シークレット・オブ・モンスター」特別試写会
日時:2016年11月4日(金)18:30開場/19:00開映(上映時間:116分)
一ツ橋ホール 東京都千代田区一ツ橋2- 6-2 日本教育会館3 F 
応募締切:2016年10月21日(金)12:00(正午)
※当選の発表は試写状の発送をもって代えさせていただきます


submit.png

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米テスラ、カリフォルニア州で販売停止命令 執行は9

ワールド

カナダ、北極圏2カ所に領事館開設へ プレゼンス強化

ワールド

香港トップが習主席と会談、民主派メディア創業者の判

ワールド

今年のシンガポール成長予想、4.1%に上方修正=中
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 7
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 8
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 9
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中