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オバマ大統領が中国主導の貿易枠組みに警戒、TPP議会承認求める

TPPの承認を中国主導の東アジア地域包括的経済連携への対抗策としてアピール

2016年5月3日(火)12時01分

 5月2日、オバマ米大統領がRCEPに警戒感を表明した。写真はワシントンで4月撮影(2016年 ロイター/Yuri Gripas)

オバマ米大統領は2日、中国主導の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に警戒感を表明、連邦議会に環太平洋連携協定(TPP)を直ちに承認するよう求めた。

ワシントン・ポストのウェブサイトに、寄稿が掲載された。オバマ氏は寄稿で「われわれの犠牲のもと、米国の雇用や企業、財を危険にさらす形で、中国が世界で最も急成長を遂げる市場の一部を分割する貿易合意について交渉している」と述べた。

RCEPについてさらに、「政府の助成を受けたり、国が保有したりする企業間の不公正な競争を妨げるものではない。自由で開かれたインターネットも保護されない」と指摘、知的財産や労働基準、環境保護の観点が欠落していると批判した。

一方でTPPで、アジアとの貿易を米国が主導権をとることが可能になるとの認識を表明、議会指導者らと緊密に連携していると説明。「(議会承認を)長く待てば待つほど、TPP(法案の議会)通過は困難さを増すだろう」と語った。



[ワシントン 2日 ロイター]


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