最新記事

2016米大統領選

共和党予備選はNY州圧勝でトランプに弾み、クルーズは決選投票へ期待

2016年4月21日(木)19時50分

 ブッシュ前政権下でホワイトハウスの報道官を務めたアリ・フライシャー氏は「共和党に関しては2つの疑問が残っている。トランプ氏がクリーブランド(での全国大会)までに代議員の過半数を獲得するかどうか。そして、もしできなくても過半数にどの程度近づくかだ」と指摘。

「ニューヨーク州の予備選は彼に勢いを与えたが、答えが出るまでには数週間かかるだろう」と語った。

 APによると、トランプ氏は代議員95人のニューヨーク州予備選で、少なくとも89人の代議員を獲得した。ケーシック知事は少なくとも3人を獲得、クルーズ氏はゼロだった。

民主党はクリントン氏が勝利

 民主党はクリントン氏がニューヨーク州予備選で勝利したことで、サンダース氏の巻き返しはほぼ不可能な情勢となった。

 APによると、同州の代議員291人のうち、クリントン氏は少なくとも175人を獲得。サンダース氏の獲得数は106人程度となった。

 サンダース氏は7月25日に始まる民主党の全国大会まで戦うと表明している。

 民主党のストラテジスト、ジム・マンリー氏は、クリントン氏について、左派的な選挙公約を掲げるサンダース氏の支持者を取り込む作業と同時に、最終的な共和党候補との戦いに焦点をシフトさせるという難しい課題に直面していると指摘。

 「彼女にはリスクがある。左派に傾倒し過ぎれば、重要となる無党派層の反発を招く恐れがある」と語った。

(Emily Flitter記者、Luciana Lopez記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子)

 

[ニューヨーク 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ブラジルの対米輸出、全体の35.9%に50%関税適

ワールド

米が対カナダ関税35%に引き上げ、カーニー首相「失

ビジネス

印マルチ・スズキ、4─6月期は予想外の増益 輸出好

ワールド

IMF理事会、アルゼンチン向け融資20億ドルの実行
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 8
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 8
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中