最新記事

インタビュー

内面に響くテーマを設定し、社員のモチベーションを高める

2016年3月25日(金)17時05分
WORKSIGHT

wsSmartNews_10.jpg

日中はランチの場所となるイベントスペース。

 きっかけは2014年12月、独立研究者の森田真生さんによるチューリングをテーマとした社員向けの講演会を開いたことです。盛り上がった社内の有志が4つの勉強会を立ち上げ、原論文を読んだり、エニグマ(暗号機)を調べたりしました。その成果も含めて、森田さんを中心に選書した本を置いたのがこのスペースです。社員にアルゴリズムや人工知能、ジャーナリズム、政治哲学などについての教養を持ち、さらにそれを身体化してほしいという僕の思いが反映されています。

人が密集していると脳も身体も疲弊する。ゆとりある空間でこそ能力を発揮できる


 写真で見ていただくと分かると思いますが、オフィス全体がすっきりと品のいいデザインでまとめられています。これはオフィスデザインの統括ディレクターを担当していただいた株式会社REの代表取締役社長でボタニカルデザイナー・江原理恵さんの尽力も大きいです。

 社員全員へのヒアリングを通してデザインをまとめ、全ての家具をセレクトしていただきました。江原さんはスマートニュースのメンバーと一緒に仕事をしていたことがありますし、前のオフィスのデザインも担当してもらっています。どういう人たちがどういう仕事の仕方をしていて、どういう課題を持っているかをよく分かっているんですね。

 信頼できるパートナーがいるのは心強いこと。おかげで僕らのモノづくりをより高いレベルへ引き上げてくれる良質な空間を作ることができました。

高い目標設定で挑戦意欲をかきたてることも意義がある

 オフィスの居心地がいいと社員の気がゆるむのではないかという声もありますけど、それは本質を外した議論ではないかと思います。気のゆるみは居心地より人口密度の高さが招くものではないでしょうか。

wsSmartNews_11.jpg

アラン・チューリングをテーマとした書籍で構成される「チューリングの部屋」。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市氏が総裁選公約、対日投資を厳格化 外国人への対

ワールド

カナダとメキシコ、貿易協定強化で結束強化の考え

ワールド

米、ワシントンの犯罪取り締まりで逮捕者らの給付金不

ワールド

フィンランド、米国との二国間の軍事協力は深化=国防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 8
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 9
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 10
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中