米のホルムズ封鎖は大規模な軍事作戦に、イラン報復も=専門家
米メリーランド州のアンドリュース統合基地に到着したトランプ米大統領。12日撮影)。 REUTERS/Kevin Lamarque
Phil Stewart
[ワシントン 12日 ロイター] - イランに対する米海軍の封鎖措置は大規模で終わりの見えない軍事作戦となる可能性があり、イランからの新たな報復を招き、すでに脆弱な停戦をさらに危うくする恐れがあると専門家は指摘する。
トランプ米大統領は12日、米国とイランの和平交渉が戦闘終結に向けた合意に至らなかったことを受け、米海軍がホルムズ海峡への船舶の出入りを封鎖する措置を開始すると表明した。nL6N40V04J
イランに通航料を支払った全ての船舶を米国が公海上で拿捕するとも述べた。
トランプ氏は、ホルムズ海峡の事実上の封鎖を解除するようイランに圧力をかけることが最終的な目標だとしている。
トランプ氏の戦略が成功すれば、米国との交渉におけるイランの最大の切り札が失われ、海峡は世界貿易に開放され、原油価格の下落につながる可能性がある。しかし、封鎖措置は多数の軍艦を無期限に投入することが必要になる戦争行為だと専門家は指摘する。
バイデン政権時代に国防総省の高官を務め、現在はワシントン近東政策研究所に在籍するダナ・ストロール氏は「トランプ氏は即効性のある解決策を求めている。しかし現実には、この任務を単独で遂行するのは困難で、中長期的に持続不可能だろう」と述べた。
米軍は、封鎖を実施する米軍艦艇の数や、戦闘機投入の有無、湾岸地域の同盟国が支援するかどうかなど、基本的な詳細をまだ明らかにしていない。中央軍はコメント要請に応じなかった。
専門家によると、軍艦の数が十分であれば、米海軍は封鎖網を構築し、イラン産原油を積んで強行突破しようとする多くの商船タンカーを阻止できる可能性があるという。
しかし、ゲイリー・ラウヘッド元米海軍大将は、イランがペルシャ湾内の船舶を砲撃したり、米軍が駐留する湾岸諸国のインフラを攻撃したりする可能性があると警告した。
また、ストロール氏は、この危機を解決するには長期的かつ国際的な取り組みが必要になると指摘。「長期的には、外交と国際的な政治的意志を通じて解決される必要があるだろう」と語った。





