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単純化できないシリアの惨劇

2012年10月10日(水)15時10分
山田敏弘(本誌記者)

 ダマスカスと並ぶ重要都市アレッポを失えば、アサド政権にとって大きな敗北になる。アレッポの戦いの後に残るのは、さらに激しさを増した全面的な内戦か、欧米による軍事介入か。もしくは、アサドの「退場」による政権移行か。欧米諸国は早くもアサド後の中心人物として、スンニ派で亡命中のシリア軍幹部を据えると吹聴している。

 ハフェズはかつて、「自国の自由と独立、国土の解放を求めて戦う闘士はテロリストではない。国を愛する勇者だ」と語った。彼の息子アサドの目には、自分に歯向かう人間はテロリストにしか見えないようだが。

[2012年8月 8日号掲載]

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