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空港検査

全身透視スキャナーは体に悪い?

まるで全裸写真、と論議を呼んでいるスキャナーに、今度はパイロットやCAがダメ出し

2010年12月21日(火)17時06分
小暮聡子(本誌記者)

これ安全? 問題が絶えないエックス線スキャナー Christian Charisius-Reuters

 搭乗検査のため全米の空港で導入が進んでいる全身透視型のエックス線スキャナーがまた物議を醸している。エックス線による人体への影響だ。

 USエアウェイズとアメリカン航空の労働組合は先月、パイロットにスキャンを拒否するよう呼び掛けた。日常的に搭乗する彼らがエックス線を浴び続けるのを懸念したからだ。これを受けて運輸保安局(TSA)は、パイロットと客室乗務員については従来の金属探知機による検査に切り替えると発表した。

 とはいえスキャナーの危険性を認めたわけではない。TSAによると、スキャナー検査1回分のエックス線の量は航空機が飛行中に誰もが2分間で浴びる自然界の放射線量と同程度で、健康リスクは極めて低いという。

 だが、これに異論を唱える声もある。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のマーク・シューマン博士ら研究者4人は4月、子供や高齢者、乳癌のリスクがある女性への健康被害を懸念する文書を政府に提出。独立した調査機関による詳細な研究が行われるまでスキャナーの使用はやめるべきだとしている。

 空港で侵されているのはプライバシーだけじゃないのかも。

[2010年12月 8日号掲載]

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