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ソウルが世界の「デザイン都市」に変身

特徴のない街よ、さようなら。経済効果はソウル五輪並みとも

2010年2月23日(火)15時42分
ケイティ・ベイカー

新たな象徴 漢江の人工島プロジェクト Courtesy Dmp Architects

 街としてこれといった特徴のなかったソウルが今年は変わりそうだ。2月初め、市中央を流れる漢江に建設中の3つの人工島のうち1つが披露される。これらの島では今秋、国際ビジネス諮問会議やG20首脳会議が開かれる予定だ。

 ソウルは3年前、国際工業デザイン団体協議会が選定する2010年の「世界デザイン首都」に選ばれた。8300万ドルを掛けた人工島プロジェクトは、ソウルを世界のデザイン都市として生まれ変わらせようという呉世勲(オ・セフン)市長の計画の新たな一歩だ。

 11年には、総工費約3億ドルの東大門デザインプラザもお目見えする。イラク出身の建築家ザハ・ハディドが手掛けた未来的大型建築物は、ソウル内外の芸術家の拠点となる予定だ。

 呉は06年の市長就任以来、デザインはソウル経済の「成長の原動力だ」とし、この街を世界の流行発信地にするべく若手デザイナーの訓練コースを数々設立してきた。ソウルの「デザイン年」は、世界的注目度(と観光収入)という点では88年のソウルオリンピックと同レベルとの分析もある。

 近年は、世界的ブランドが北米や欧州以外の初の進出先としてソウルを選ぶ例も。次のデザインルネサンスは漢江のほとりから?

[2010年2月24日号掲載]

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