最新記事

動物

連続不法侵入犯が遂に捕まる 保釈金はクッキーでご勘弁!?

2018年07月23日(月)17時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Cape May Police Department/Facebook

<犯人のコメントは得られていないが、事件発覚から保釈までの経緯が明らかに>

アメリカ・ニュージャージー州。地域を混乱に陥れていた連続不法侵入犯が遂に捕まった。

メトロ紙によると、犯人の名前はビーン。何度も捜査の手を潜り抜け、犯行を繰り返していたという。

しかし悪運も遂に尽きた。ある家の庭に侵入、徘徊していたところを住民に見つかり通報された。駆け付けた地元のケープ・メイ警察によって、あえなく御用となったというわけだ。

ありふれたニュースかと思いきや、実は犯人はパグ。地域の安心・安全を使命にする警察当局は、ビーンを容疑者として逮捕し警察署に連行。しっかりとマグショット(逮捕後に撮影する本人写真)を撮り、フェイスブックに投稿した。「自業自得。家出するとこういう結果が待っている」というメッセージを添えて。

身元引受人、現る

警察当局は、侵入犯に然るべき措置を取ったと主張しているが、この犯人の表情を見てほしい。警官に抱えられながら、心細そうな様子で写っている。

この珍投稿には約2000人からコメントが寄せられた。中にはビーンの安否を心配する声もあり、近所に住むマット・ウィントナーは「身柄を拘束するときに警官が乱暴したってことはないだろうな?」と書きこんだ。

投稿のコメント欄では、ビーンの写真で大喜利まで始まった。あるユーザーは「警官:『なぜ捕まったかわかるか?』、ビーン:『この首輪は断じて僕のじゃありません』」と投稿。警察当局のフェイスブックページとは思えないほどの盛り上がりを見せた。

もちろん、マグショットの拡散は単なる「見せしめ」ではない。飼い主を探す真っ当な目的もしっかりと果たした。警察当局によるとビーンは、写真が拡散された日の午後に飼い主に身柄を引き取られていった。そのとき、飼い主は「保釈金」としてクッキーを置いて行ったという。

今回の逮捕について、ビーン本人からコメントは得られていないが、勾留中に反省し、多くを学んだと信じたい。家出をしたら、代償はクッキーで支払うことになるのだ、ということを。


(警官の手には、「保釈金」のクッキーが)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍が台湾周辺で実弾射撃訓練、封鎖想定 過去最大

ワールド

韓国大統領、1月4ー7日に訪中 習主席とサプライチ

ビジネス

米シティ、ロシア部門売却を取締役会が承認 損失12

ワールド

マレーシア野党連合、ヤシン元首相がトップ辞任へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story