最新記事

メディア

「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画に対する、アメリカとイギリスの温度差

US Response to Princess Kate Video Controversy Revealed

2024年10月14日(月)10時30分
ジャック・ロイストン
キャサリン妃一家

Will Warr/Kensington Palace/Handout via Reuters

<キャサリン妃の化学療法の終了を報告した家族との動画はアメリカでは非常に好意的にとられたが、イギリスでは辛辣な批判も...。イギリス人記者は何を語ったのか>

キャサリン妃が化学療法の終了を報告した動画はイギリスのメディアからは厳しい批判を受けたが、アメリカ人からは圧倒的な支持を得ていることが本誌の調査で明らかになった。

ジョージ王子とシャーロット王女、そしてルイ王子とともに過ごすプライベート映像に自身のがん治療の道のりとその困難についてナレーションを添えてSNSに投稿したキャサリン妃。

しかし、イギリスの新聞記者たちはその映像がかなり様式化されたプレゼンのようで、「広告」のようだと批判している。

【関連動画】キャサリン妃が公開した家族との動画 を見る


 

アメリカの成人2000人を対象に9月28日から29日にかけて、本誌が依頼した調査をRedfield&Wilton社が実施[調査参加者のうち、動画を見ていたのは27%で、73%は見ていなかった]。

この動画のメッセージについてどう思うかを尋ねたところ、キャサリン妃が化学療法の終了をこのような形で発表したことに視聴者全体の80%が賛成、3%が反対という結果になった。

全体では71%の人が動画は「うまく制作されている」と評価し、そのうち35%が「良い」、36%が「非常に良い」と答えた一方で、「悪い」が5%、そして「非常に悪い」と評価したのは1%であった。

イギリスのメディアでの反応

イギリスメディアの中でもとりわけ「デイリー・メール」紙は、この動画を「作り物」であると辛辣に批判している。

「混沌とした何カ月もの後の心のこもったメッセージであり、鼓舞、そして安堵感だったはずのものが、突然なにか不可解な形で「ボーデン(英ファッションブランド)」の広告や「マーク ジェイコブス」の香水の宣伝のように成り下がった」とリズ・ジョーンズ記者は述べる。

「そこには木々があり、シダが生い茂り、柔らかな日差しが差していました。子供たちが農場の機械や耕された畑で遊ぶ様子は、時代遅れのシネカメラの特殊効果のせいで、2024年ではなく、第二次世界大戦の頃を思わせるものでした。(略)キャサリン妃は地獄を経験して戦い抜き、そして勝利した。おそらくそれがメッセージだったのかもしれませんが」

【関連写真】リズ・ジョーンズ記者が批判するシネカメラ風のカット を見る

一方、同じく「デイリー・メール」紙のリチャード・エデン記者はバッキンガム宮殿の匿名の内部関係者のコメントを引用する形で次のように述べている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

石破首相が辞任表明、米大統領令「一つの区切り」 総

ワールド

石破首相、辞任の意向固める 午後6時から記者会見

ワールド

インドは中国に奪われず、トランプ氏が発言修正

ワールド

26年G20サミット、トランプ氏の米ゴルフ場で開催
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    話題の脂肪燃焼トレーニング「HIIT(ヒット)」は、心…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:豪ワーホリ残酷物語

特集:豪ワーホリ残酷物語

2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は