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ダイアナ妃の「スカート丈」、人生の浮き沈みに比例した「変遷」を振り返る

How Princess Diana's Skirts Acted as a 'Barometer' For Her Changing Life

2022年04月16日(土)16時11分
ジェームズ・クロフォード=スミス

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1992年、ロンドン DYLAN MARTINEZ-REUTERS

この頃のダイアナは、私生活に悩みを抱えていた。次男ヘンリー王子の誕生後、チャールズとの結婚がうまくいかなくなり、1992年には遂に別居することになった。ダイアナは数多くの慈善活動を支援することに、公務をする上での充実感を見出し、自らの影響力を示す必要性に応じて、それに合わせた装いを取り入れた。

王室メンバーとしてのこの自信の芽生えが、以前よりも少し短くなったスカート丈に反映されている。だが一度短くなったスカート丈は、離婚の時期に再び長くなっていく。

新たな人生に向けた決意

1996年の離婚までの数年は、ダイアナの人生において最もつらい時期のひとつだったと言えるだろう。1994年にはチャールズが、自らが公認した伝記の出版に合わせてBBCのインタビューを受け、その中でカミラ・パーカーボウルズとの不倫を認めた。

このインタビューが放送される夜、ダイアナはロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開かれたパーティーに姿を見せた。その時に身に着けていたのが、今では「リベンジドレス」として人々の記憶に残っているドレスだ。

今も人々の記憶に残る「リベンジドレス」


黒いシフォンのカクテルドレスは、それまでダイアナが着用した中でも、最もスカート丈が短かった。左右非対称のスカートは片側が膝上までの長さで、そこからドレープを描き、もう片側は太ももの中央あたりの丈だった。クリスティーナ・スタンボリアがデザインしたこのドレスは大きな注目を集め、翌日の各タブロイド紙の一面からチャールズのテレビ出演の話題を消し去った。

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