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「遺書は用意した?」 歩いて野生動物に会いに行くウオーキングサファリに参加したら

How to Survive a Walking Safari

2019年08月13日(火)17時45分
ポーラ・フローリッチ(作家)

2日目はすごかった。インパラの群れがいて、キリンにも近くで出合えた。ところが急にキリンたちが走り去り、遠くからヒヒの叫びが聞こえてきた。

「近くにライオンがいる」とフレッドが言った。目を凝らすと、草陰に襲撃モードのライオンたちが潜んでいた。こちらの心臓はバクバクする。ガイドはライフルを構えたが、弾は4発しか入っていないという。でもライオンは5頭いた。教わったとおり、私たちは静かに集まって、ライオンたちの邪魔にならない場所へ移動した。

それはスリリングな体験だった。キャンプに戻る途中では、インパラとシマウマの群れを見た。私たちと同じように1列で静かに歩いていた。今の私は、この草原で日々繰り返されている命懸けのドラマの一部。そんな気がした。かけがえのない素敵な体験だった。

【参考記事】南アフリカでラグジュアリーな滞在とサファリを体験。
【参考記事】野生動物を「大絶滅」から救う初の世界地図

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※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。

[2019年8月20日号掲載]

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