最新記事

機密文書

外交公電という名の「文学」を読む

ウィキリークスが暴露した文書が明かす外交官たちの意外な個性と物語力

2010年12月9日(木)14時53分
クリストファー・ビーム

データの奥に 外交の現場を描き出す公電には独特のスタイルが光る WikiLeaksサイトからのスクリーンショット

 多くの同胞と同じく(ヌルスルタン・)ナザルバエフ大統領は馬に夢中だ──。あるアメリカ人外交官が送った「カザフスタン指導層の生活」と題する公電はそんな一文で始まる。

 その後に続くのは奇妙な面々の奇妙なエピソード。カリム・マシモフ首相がクラブで夜遊びをした際には「同伴者は早々にくたびれていたが、マシモフは独り、舞台の上で生き生きと踊り続けた」。ソ連崩壊後の退廃と虚無主義を見事に擬人化した描写ではないか。

 ピュリツァー賞選考委員会が注目してもおかしくない。内部告発サイトのウィキリークスが11月末に公開した米国務省の外交公電は、国際問題の内幕を明るみに出しただけでなく、公電の「芸術性」を世界に示した。...本文続く

──ここから先は本日発売の『ニューズウィーク日本版』 2010年12月15日号をご覧ください。
<デジタル版のご購入はこちら
<iPad版、iPhone版のご購入はこちら
<定期購読のお申し込みはこちら
 または書店、駅売店にてお求めください

他にも
■「『取れない疲れ』の原因を探れ」など、読み応え満点です。
<最新号の目次はこちら

[2010年12月15日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、米との直接交渉遮断 トランプ氏「文明破壊」

ワールド

一部原油現物が最高値、150ドルに迫る 供給ひっ迫

ワールド

イラン、サウジ・ジュベイルの石化コンビナート攻撃 

ビジネス

中東戦争がインフレ押し上げ、年内約2.75%に上昇
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 5
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 10
    スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のア…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中