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女版バイアグラは必要なし

2010年7月16日(金)12時42分
バーバラ・カントロウィッツ(本誌コラムニスト)、パット・ウィンガート(ワシントン支局)

 この映画がきっかけになって、女性が製薬会社の主張に疑いの目を向けてくれればいいとキャナーは思っている。「多くの健康な女性が、かかってもいない病気を治すため、不必要な薬を飲む危険を冒すことになる」

 女がセックスしたいと思うのはどんなときか。これは今も謎だ。エモリー大学の心理学者キム・ワレンは、霊長類の観察を中心に性行動を研究してきた。『オーガズム・インク』ではキャナーが、サルの求愛ダンスから学べることは何かと、ワレンに尋ねている。

 しばし考えた後、ワレンは言う。「常に女性を気遣う姿勢かな」。これって、いかなる良薬よりも効きそうだ。

[2010年6月23日号掲載]

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