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20周年ウィキペディアは高評価、でも編集ボランティアは人手不足

YOU TOO CAN BE A WIKI EDITOR

2021年3月8日(月)13時00分
スティーブン・ハリソン

この目標を立てた時、オニールは夫と家を購入したばかりで家計の節約を迫られていた。お金のかからない趣味を探していた彼女は、ウィキペディアなら「時間をつぶせてお金もかからない」と思ったという。「パブに行かずに済むし、持ち帰りピザや手芸用品を買わないで済む」

オニールのおすすめは、これまでウィキペディアに項目がないけれど個人的に面白いと思えるテーマについて書くことだ。オニールの場合はアイルランドに関係する事柄がテーマになった。アイルランドの女性動物学者ジェーン・スティーブンスのように。

以前、趣味でウィキペディアの編集に参加している若者に、なぜそんなに長い時間を割けるのかと聞いたことがある。フェイスブックやインスタグラムといった商業サービスは全くやっていないのに。すると彼は「(SNSは)なんの役にも立たないから」と即答した。「生産的じゃない」

当時、私は彼の見方は厳し過ぎると思った。だが最近、彼はだいたいにおいて正しかったと思うようになってきた。ウィキペディアの向上のためのボランティア活動に数分を費やすのと、SNSにもっと長い時間を(それも受け身で)費やすのとを比べたら、前者のほうがいい。

©2021 The Slate Group

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