[11日 ロイター] - 米労働省が11日発表した1月の雇用統計が市場予想を上回る堅調さを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)で追加利下げに慎⁠重な意見が勢い付く可能性がある。金融市場が織り込むFRBが4月までに利下げを行う確率は約20%と、統計発表前の約40%から大きく低下し、利下げペースが鈍化するとの見方が強まっている。

1月の雇用統計では、⁠非農業部門雇用者数は前月比13万人増加。エコノミスト予想の7万人程度の増加を上回った。⁠失業率は4.3%に低下した。エドワード・ジョーンズのストラテジストは「FRB内で労働市場が安定化しているとの見方を強める材料になる」と指摘した。

市場では、次回の利下げ時期が6月との見方が依然有力だ。ただ6月までに利下げが実施されないとの観測が、⁠雇用統計発表前の約25%から40%近くまで強まった。

FRBは3会合連続の利下げの後、今年1月の会合では政策金利の⁠据え⁠置きを決めた。労働市場の安定化とインフレ率が目標を上回っていることを理由として挙げた。

利下げを主張して反対票を投じたウォラー理事は会合後、2025年の労働市場は想定よりもはるかに弱く、今後さらに大幅に悪化する可能性があるとの見方を示⁠していた。

米労働省の改定データによると、25年は月平均で雇用者数が1万5000人増加したとみられる。10-19年の月平均18万3000人増加と比べて大幅に少なく、経済成長期よりも景気後退の初期に見られる低調なペースを示した。

ただ、直近3カ月の平均雇用増加数は7万3000人と復調傾向にあり、10日にダラス連邦準備銀行のローガン総裁が示した、労働市場の下振れリスクは大幅⁠に減少したという見解を裏付けた形となった。追加利下げに反対の立場を取るローガン氏は、現時点ではインフレの方がより懸念されると指摘している。

1月の米消費者物価指数(CPI)は13日に発表される予定で、エネルギーと食品を除いたコア物価指数は小幅に上昇すると予想されている。

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