最新記事

日本人が知らない 仮想通貨の闇

ICO詐欺から逃れるには? 日本人が知らない仮想通貨の闇

2018年2月6日(火)15時40分
ジェシカ・バースティーグ(パラゴンCEO)

荒らし屋が特定の事業の将来性に目を付け、わざと詐欺呼ばわりするケースもある。既存の投資家を不安に陥れ、安値でトークンを手放すように仕向け、それを自分たちで買い取って、値上がりした後から売り逃げするのだ。いずれにせよ、荒らし屋ひしめく闇の市場には近づかないのが一番だ。

そもそも、「詐欺」という言葉は安易に使うべきではない。詐欺は立派な犯罪だ。しかしツイッターや暗号フォーラムには、証拠もないのに詐欺と決め付ける書き込みがあふれている。

一般社会では、詐欺呼ばわりされた会社は著しく評判を傷つけられるものだ。確かな証拠もなしに具体的な会社名を挙げて詐欺だと指摘すれば、名誉毀損になりかねない。

いきなり詐欺と断定することなく、事業計画や事業関係者の能力に疑問を投げ掛ける手もあるが、詐欺と決め付ければネット上で手っ取り早く関心を集めることができる。だから荒らし屋たちは、この語に飛び付く。

荒らし屋は真実を偽るプロだ。だから、特定の事業を頭ごなしにけなすような書き込みには注意すること。ソーシャルメディア上の犯罪組織がばらまく情報に、惑わされてはいけない。


180213cover-150.jpg<ニューズウィーク日本版2月6日発売号(2018年2月13日号)は「日本人が知らない 仮想通貨の闇」特集。コインチェックでのNEM巨額流出騒ぎは氷山の一角。ICO詐欺から、テザー疑惑、量子コンピューターまで、「理想の通貨」になお潜む難題とリスクに迫った。この記事は特集より抜粋>

【お知らせ】
ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮情勢から英国ロイヤルファミリーの話題まで
世界の動きをウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

ニュース速報

ビジネス

EXCLUSIVE-中国アント、馬氏の保有株売却を

ワールド

菅首相、新型コロナワクチン追加供給巡り米ファイザー

ワールド

英フィリップ殿下葬儀、女王ら別れ惜しむ 王子兄弟は

ワールド

マスク氏のスペースX、NASAの有人月着陸機受注 

MAGAZINE

特集:日本を置き去りにする デジタル先進国

2021年4月20日号(4/13発売)

コロナを抑え込んだ中国デジタル監視の実態。台湾・韓国にも遅れた日本が今すべきこと

人気ランキング

  • 1

    原発処理水の海洋放出「トリチウム水だから安全」の二重の欺瞞 

  • 2

    イバンカ・トランプ、3カ月間の「沈黙」を破るツイートに保守派が怒った訳

  • 3

    女子中学生がバスの扉に足を挟まれ、30秒間も道路を引きずられる──中国

  • 4

    日米を代表する2大怪獣が激突 『ゴジラvsコング』勝…

  • 5

    世界の銃の半分を所有するアメリカ人、お気に入りの…

  • 6

    日米首脳会談:菅義偉が国際政治のスターになる日

  • 7

    【ファクトチェック】肛門PCR検査は中国で義務付けら…

  • 8

    東芝 車谷社長の何が悪いのか?

  • 9

    SATCの幻想で期待した映画『デッドリー・イリュージ…

  • 10

    ニルヴァーナ、ドアーズ、ジミヘン、A・ワインハウス…

  • 1

    青色の天然着色料が発見される

  • 2

    ビットコインが定着するか崩壊するか、運命が決まる時は間もなく来る

  • 3

    ミャンマー市民が頼るのは、迫害してきたはずの少数民族 「内戦勃発」が最後の希望

  • 4

    世界の銃の半分を所有するアメリカ人、お気に入りの…

  • 5

    ビットコインが、既に失敗した「賢くない」投資であ…

  • 6

    日本だけじゃない...「デジタル後進国」のお粗末過ぎ…

  • 7

    女子中学生がバスの扉に足を挟まれ、30秒間も道路を…

  • 8

    原発処理水の海洋放出「トリチウム水だから安全」の…

  • 9

    仮想通貨で7億円稼いだ「億り人」の意外な素顔と「成…

  • 10

    エヴァと私の26年

  • 1

    太平洋上空の雲で史上最低気温、マイナス111度が観測される

  • 2

    観測されない「何か」が、太陽系に最も近いヒアデス星団を破壊した

  • 3

    「夜中に甘いものが食べたい!」 欲望に駆られたとき愚者は食べ、凡人は我慢する。では賢者は?

  • 4

    EVはもうすぐ時代遅れに? 「エンジンのまま完全カー…

  • 5

    30代男性が急速に「オジサン化」するのはなぜ? やり…

  • 6

    孤独を好み、孤独に強い......日本人は「孤独耐性」…

  • 7

    ブッダの言葉に学ぶ「攻撃的にディスってくる相手」…

  • 8

    カミカゼ・ドローンで戦況は一変 米軍「最強」の座…

  • 9

    硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

  • 10

    アマゾンに慣れきった私たちに、スエズ運河の座礁事…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月