「AIはヒーローになる」ベゾス基金の受賞者たちが描く「AI×自然保護」の未来
AI TO PROTECT THE PLANET
グレイによれば、オーデュボンはパートナー機関と共に、中南米の重要生息地約100カ所にリモートセンシング技術を導入する予定だ。同時に、同協会の伝統的な強みの1つである市民参加型の科学研究も活用する。
「保護区の最終的な管理者である地元コミュニティーが、リモートセンシング機器のデータの収集に協力してくれる」
テクノロジーと地域社会の結合は変革をもたらすと、グレイは言う。「保護活動分野全体の流れが変わるはずだ」
ヒーロー神話の旅の途中
鳥類保護に取り組むもう1つの受賞団体が、米コーネル大学鳥類学研究所の保護生物音響学センターだ。助成金を資金源に、遠隔音響モニタリングを用いた2件のプロジェクトの実施を予定している。
世界最大級の湿原であるブラジルのパンタナルに聴音装置1000機を設置するプロジェクトでは、AIを活用して膨大なデータの分析を自動化する計画だ。
同センターのホルガー・クリンク所長は語る。「1年間に収集されるデータを人間の耳で確かめるには1000年かかる。AIを使えば、必要なデータをごく短時間で抽出できる」
もう1つのプロジェクトでは、グアテマラの保護区の森林レンジャー活動を、AIと音響モニタリングで「自動化」して、違法伐採や密猟の検出に役立てる。





