最新記事
SDGsパートナー

地域と環境をつなぐ挑戦「CO2実質ゼロ泊」とは?...エコ活動の先駆者・スーパーホテルの革新的取り組み

2025年1月9日(木)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

アロマディフューザー

スーパーホテル各店で設置しているアロマディフューザー。東白川村のヒノキから抽出した天然オイルも配合している

さらに、間伐材や収集材を活用したホテルの客室備品や風呂椅子、桶の発注や、東白川村産のヒノキを使用したヒノキアロマをスーパーホテル各店で使用するといった取り組みも展開。地域資源をホテルサービスに活用することで、産業の活性化や宿泊客への価値を創出している。

一方、宮崎県諸塚村とは包括連携協定を締結。宮崎県にあるスーパーホテルの温泉施設や朝食コーナーの家具、全国店舗の朝食コーナーの備品などに諸塚村産のFSC認証材を使用した木製品を採用している。

しかし、地域連携については生産人口の減少が課題となっているという。特に東白川村では高齢化や人口減少に伴い、加工技術者の不足が深刻化。資源は潤沢にあっても生産できる量が限られるため、地域資源の活用が限界を迎えることが懸念されている。こうした課題に対応するためにも、継続的な対話の実施を重要視しているという。

連携している2地域とWEBや対面で打ち合わせを行うことで取り組みの可能性を検討。その結果、東白川村からホテルの朝食提供時に使用する備品の新規提案があったり、ホテル側から東白川村に温泉に浮かべるヒノキプレートを作れないかと相談したりと、具体的な木材活用の可能性とその模索につながった。

また、グリーンツアーの継続だけでなく、顧客参加型のエコツアーの実現に向けて動き出している。

地球環境と地域、双方に寄与するビジネスモデルを確立させているスーパーホテル。進化、そして深化を続けることで、持続可能な社会の実現に向けて、業界のエコ先駆者としてのリーダーシップをさらに発揮し続けるだろう。


【関連記事】
宿泊客と地域をつなぐ「ご当地結びスタ」...スーパーホテルだから出来る「持続可能な観光」とは?
朝食で使った容器を肥料化し、野菜を育てる...スーパーホテル富士河口湖天然温泉の「資源循環システム」とは?

ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ハリケーン「メリッサ」、勢力衰えバハマ諸島を北東へ

ワールド

ブラジル、COP30は安全と強調 警察と犯罪組織衝

ワールド

米中首脳会談後の発表、米国農家の「大きな勝利に」 

ビジネス

韓国サムスン電子、第3四半期は32%営業増益 従来
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 4
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中