最新記事
筋トレ

「筋力の正体」は筋肉ではない...ストロングマンが語った「腱の力」とは?

2026年3月21日(土)10時30分
ポール・ウェイド (元囚人・キャリステニクス研究家)

「しなやかな強さ」をつくるトレーニングと現代的なトレーニングは、両極のように離れている。ジムにいるボディビルダーは大きな筋肉と弱い関節がセットになっている。

彼らと話をすると、ボディビルダーの現実──いつも関節の痛みやケガを抱えている──を教えてくれるだろう。プロと呼ばれる人たちのおよそ半分は、まさにこの理由から鎮痛剤中毒になっている。


これは、動作のトップ域に焦点を絞り、そこで大きな負荷を筋肉にかけているからだ。レッグプレスマシンにいる男を観察すればわかる。彼は、凄まじい負荷をかけながら、トップ域に限定したわずかな距離でレップを繰り返している。

上半身ワークについても同じことが言える。現代的なボディビルダーの多くが、ケーブル型マシンに恋をしている。ケーブル型マシンで行う動作の多くがトップポジションで力のほとんどを使い、ボトムポジションではあまり使わない「ピーク収縮」をもたらすからだ。

筋肉を大きくするにはとても効果的だが、腱──動作のボトムポジションで負荷がかかる──には、ほとんどなにもしていない。このやり方を長く続けると、筋肉が大きくなるにつれ腱と関節が弱くなっていく。

強くなる筋肉と置き去りにされた腱や関節との間に不均衡が生じ、関節の痛みやケガにつながるのは当たり前の話だ。関節が痛むので、彼らは腱に負荷をかけることを避け、ますますピーク収縮に頼るようになる。

ベテランの域に入ったボディビルダーの多くは、ボトムからトップまでを対象にした動作を完全に止め、トップ域だけに固執するようになる。そして、何かが弾け飛ぶまで、問題を悪化させていくことになる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米ユナイテッド航空 、秋まで運航便5%削減 中東情

ワールド

米政府、輸送中のイラン産原油売却を容認 30日間の

ワールド

米、イラン戦争の目標達成に近づく=トランプ氏

ワールド

イラク、外国企業運営の油田で不可抗力宣言 ホルムズ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    将来のアルツハイマー病を予言する「4種の先行疾患」…
  • 9
    「嘘でしょ!」空港で「まさかの持ち物」を武器と勘…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 8
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中