冬に気分が落ち込むのは「季節性うつ病」のせいかも? 辛いと感じた時に試すべき対処法7選
Feeling the Winter Blues? New Research Shows What Actually Helps
SADの原因は?
では、SADの原因は何なのか。
まずは日照量の不足だ。研究によると、日光は脳内でのセロトニン生成量に直接影響を与える。そのため、日照時間が減少すると、体内の内部システムは混乱をきたす。
具体的には、体内時計を制御する視床下部は、日照不足によって機能が乱れる。結果、メラトニンが過剰に分泌され、何があっても眠れてしまいそうな感覚をもたらすと同時に、気分を調整する化学物質であるセロトニン生成量が低下する。
次に、活動量の低下だ。SADの場合、運動をしたり外出したりする機会を逃している可能性が高い。午後4時半には暗くなり、外は凍える寒さ。このような状況では、運動や外出は難しいどころか不可能になることすらある。
研究者たちは、今まで好きで行っていた活動ができなくなることが、SADの主因である可能性に気づき始めている。実際、SADに対する認知行動療法は、日照時間の短い季節でも、楽しみや生きがいを感じられる新しい活動を見つけることを支援する点に重点を置いている。
また、ホリデーシーズンであることもSADの原因となりうる。ホリデーシーズンに誰もが楽しい気分になれるわけではないのは、驚くことではない。11月の感謝祭から翌年2月のバレンタインデーまで間、社会的な期待や旅行な家族関係、本心でなくとも「陽気で明るく振る舞う」ことを求められ、文化的圧力を感じるもいるだろう。
家族が地理的にも感情的にも遠くにいる場合や、家族から拒絶されている場合、ホリデーシーズンは孤独感、疎外感、悲嘆を増幅させることとなる。
悲嘆について言えば、大切な人を失ったことがあるなら、冬の祝日はその喪失の痛みを何度も思い起こさせるものとなることがある。
悲嘆とSADは同時に生じ、互いを悪化させることがあるが、臨床的には別個の状態であることを理解することが重要だ。SADの診断基準では、冬季の抑うつ状態がその季節に誰かを失った命日に結びついている場合、それはSADではなく悲嘆であるとされる。ただし、両者が共存し、互いを強め合うことは十分にありうる。





