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老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質「AGEs(エージス)」とは何か?

2026年1月22日(木)11時40分
米井嘉一 (同志社大学教授)
ホットケーキ

safayet Art Store-shutterstock

<「糖質制限」で老化が進む!? 今こそ知りたい「本当のアンチエイジング」について>

現代人が老化する最大原因は「体の糖化」だった...アンチエイジング医学の第一人者・米井嘉一同志社大学教授による話題書『食べて若返る! 3×3×3の法則』(さくら舎)の「はじめに」より一部抜粋・掲載。


◇ ◇ ◇

危険! 糖と脂のダブルパンチ

近年の研究によって、「異常な老化」をもたらす原因の9割は「生活習慣」であることがわかってきました。生活習慣であれば、自分で変えることが可能です。

ただ、問題は、正しいアプローチつまり「本当にアンチエイジングに有効な方法」を選び、きちんと実践できるかどうかです。

生活習慣の乱れは、人体にさまざまな悪影響を与えます。そのなかでも、異常な老化の危険因子となるのが、「酸化ストレス」と「糖化ストレス」です。

酸化ストレスについては、「活性酸素によって体がサビると老化する」ということが広く知られるようになり、活性酸素を発生させる原因となる紫外線対策をとるなど、多くの人が酸化ストレス対策をとるようになりました。

そうしたこともあり、いまの日本人にとってより問題なのは、糖化ストレスといえます。これは、簡単にいえば「たんぱく質に糖質がくっついて糖化すると老化物質のAGEs(エージス・終末糖化産物)になり、体にダメージを与える」というもの。

このことは「なんとなく」知られるようになってきたようで、巷では「糖質オフ」や「糖質ゼロ」を謳うビールやジュース、菓子類をたくさん見かけるようになりました。また、糖質を多く含む炭水化物をカットする「低炭水化物ダイエット」を実践している方も少なからずいらっしゃいます。

ところが、その多くは、聞きかじりや誤った情報によるミスリードによって、誤った「糖質制限」になっています。つまり、「糖化ストレス対策」にはなっていないのです。

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