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90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点

2025年12月24日(水)13時13分
高橋 亮 (医師、医学博士*PRESIDENT Onlineからの転載)

ちょっと足を動かすだけで、血流が動き出す

「椅子に座りながら」の場合、床がツルツルと滑りやすいフローリングならば、「靴下をかかとまで脱ぐ」とかかとがブレーキ代わりになって行いやすくなります。

あるいは、足の甲を床につけるストレッチの場合は、直接床につけると痛いので、「履いているスリッパ」に足の甲を乗せると、痛くなくなります。


こんなふうに「ずぼら」でいいのです。

中には椅子代わりにソファやテーブルを使うストレッチ、エクササイズもあります。

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大臀筋に効くずぼらストレッチ。出典=『血管の名医が薬よりも頼りにしている 狭くなった血管を広げるずぼらストレッチ』(サンマーク出版)

それらを試しながら、下半身の筋肉がじわ~っと伸びたら、そのまま呼吸を止めずに5秒キープ。

この"気持ちいい"感覚こそ、NOが分泌されて、血管がやわらかくなるサインです。

椅子にず~っと座る。それだけで、じつは血流は止まりがちです。

下半身の血液は重力で足にたまり、心臓に戻りにくくなります。

でも、「ずぼらストレッチ」のように、ちょっと足を動かすだけで、血管の中はたちまち活性化します。

ストレッチでなくても、たとえば、朝のニュースを見ながら足首をくるくると回してみる。

パソコンを打つ手を止めて、肩を回す。

打ち合わせの合間に、ふくらはぎを少し持ち上げてストンと落とす。

通勤中の電車でもできます。

座っている時に、足の指を少し動かす。床を押すように、かかとを軽く上下させる。

誰にも気づかれませんが、それだけでふくらはぎの筋肉が働き、血管が動き始めます。

この数秒の"血管のゆらぎ"で、血液の流れは確実に変わります。

私も診察室で、無意識にふくらはぎを動かしています。

患者さんがカルテを書いている私を見て「先生、足が動いてますよ」と笑われることもあります。

けれどそれが、1日中診察室で座りっぱなしになっている私なりの血管健康法なのです。

血管は、"一瞬の努力"よりも"長年の習慣"で変わります。

だからこそ、ストレッチは「ずぼら」でいい。「ながら」でもいいんです。

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ハムストリングに効くずぼらストレッチ。出典=『血管の名医が薬よりも頼りにしている 狭くなった血管を広げるずぼらストレッチ』(サンマーク出版)


newsweekjp20251220112945.jpg高橋亮『血管の名医が薬よりも頼りにしている 狭くなった血管を広げるずぼらストレッチ』(サンマーク出版)(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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