最新記事
健康

片頭痛は「サプライズ」が引き起こしていた...ホルモンと天気だけではない「発症の原因」とは?【最新研究】

Scientists Find a Surprising New Trigger for Migraines

2025年11月24日(月)09時50分
ハンナ・ミリントン
片頭痛

fairpharma-pixabay

<「日常の揺らぎ」が片頭痛を招く要因に? ハーバード大学の最新研究より>

食事、ストレス、睡眠、天気......これまで片頭痛の引き金とされてきた要因に加え、日常生活の「安定性」も重要な役割を果たす可能性がある──

ハーバード大学マサチューセッツ総合病院の研究チームは、日々の出来事の「意外性」を数値化した「サプライザル・スコア(surprisal score)」を用いて、片頭痛の発症リスクとの関連を調査した。


 

その結果、予測不能な出来事が多いほど、12時間以内あるいは24時間以内に片頭痛が起こる確率が高くなることが明らかになった。

被験者は主に女性を中心とする109人。論文によれば、サプライザル・スコアが高いと片頭痛リスクが有意に上昇することが統計的に確認された。

ノースウェル・ヘルス頭痛センター所長のノア・ローゼン医師は、片頭痛とはストレスに対する過敏反応としての性質が強いとして、次のように語る。

「片頭痛を引き起こす原因には、月経や閉経などのホルモン変化のような内因性のものもあれば、脱水症状や天候の変化のような外因性のものもあります。多くの場合、片頭痛はホメオスターシス(生体恒常性)が乱れたときに起こる反応です。(...)

つまり、食事、水分、睡眠、ストレスといった体内のバランスを保つ仕組みに何らかの変化が生じると、その警報として片頭痛が発生します。今回の研究結果は、この見解を裏づけるものです」

サプライザル(驚異度)という新しい概念について、ローゼン医師は次のように説明する。

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計予想下回る 円は

ワールド

米、ベネズエラと連携し石油タンカー拿捕=トランプ氏

ビジネス

米国株式市場=S&P500過去最高値、ブロードコム
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中