最新記事
健康

砂糖はなぜ「コカイン」なのか?...エネルギー効率と回復力を「分子レベル」で高める「代謝リセット」のススメ

2025年9月25日(木)12時10分
デイヴ・アスプリー(起業家、投資家、「ブレットプルーフ」創設者)

本書『シリコンバレー式 心と体が整う最強のファスティング』は適切なファスティングの方法を選ぶのに手を貸すためにあるのであって、害を及ぼすほど極端なやり方をすすめているわけではない。それに、何かが「できる」イコールそれを「すべき」という意味ではない。

それは人生全般、とりわけファスティングに言えることだ。目標は苦しい思いをすることでも自分を無理やりに極限まで追い込むことでもない。目指すのは、自分を成長させ、エネルギー全開で自信に満ちた、あらゆる点で強い人間になることなのだ。


 

代謝の力を強くするのに重要なのは、代謝の柔軟性、つまり糖燃焼から脂肪燃焼に難なくスムーズに切り替えられる細胞の力である。

そうした細胞のミトコンドリアはすでに、糖か脂肪のいずれかから主要なエネルギー貯蔵分子のアデノシン三リン酸(ATP)を産生するための化学的ツールをすべて備えているのだが、ほとんどの時間はそのうちのひとつしか起動されない。

僕らの大半は、炭水化物を分解して得られる多量の糖を含む、糖燃焼ツールを常に使っている。細胞が糖燃焼モードから抜け出せないと、体重を減らすのが難しくなり、利用可能なエネルギー量が制限される。

運動とファスティングは細胞にとって予測不能な状況を作り出す。そのとき細胞は、糖は一時的にしか入手できないため、ないときは脂肪をエネルギー源にする準備をしておく必要があるという生化学信号を受け取る。いかなることに対しても、細胞はぬかりない準備をしておかなければならない。

そのために、細胞は組成と構造を調整し、どちらのタイプの代謝ツールも起動できるようにする。体重減少およびエネルギー生成を助けるのに加えて、柔軟な細胞はインスリン抵抗性を発症させず、ケトーシス状態にやすやすと順応する。気分が悪くなることもない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EU、財政規律緩和検討も イラン紛争長期化なら=伊

ワールド

3月の世界食料価格が上昇、エネルギー高受け=FAO

ワールド

イラン紛争が生んだ米欧の亀裂、NATOは危機から「

ビジネス

アイリスオーヤマ、ライフドリンクC株買い増し 10
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 4
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 5
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    満を持して行われたトランプの演説は「期待外れ」...…
  • 8
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 9
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 10
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中