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マシンもジムも不要だった...鉄格子の中で甦った、失われし「筋力の秘儀」キャリステニクスとは?

2025年9月28日(日)09時15分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)

もちろん、バーベルやレジスタンスマシンでも筋力をつくることができる。

しかし、キャリステニクスによって手にするのは、鉄の手錠を壊したり、鎖のようなフェンスを破ったり、レンガでできた壁を叩き毀し、そこから大きな塊を取り出して細かく割ってしまう類のパワーだ。


そんな筋力を身につけたくはないだろうか?

その強さは、プッシュアップを死ぬほど繰り返すだけでは得られない。体の中から、生の、動物的な力を引き出すには、いにしえのキャリステニクスについて知るしか方法はない。

この技術をどう学んだか?(わたしの履歴書)

ある世界でキャリステニクスが秘密裏に伝えられたことは、すべての男たちにとって幸運な出来事だった。

その世界とは、そこで生き延びるためには極限の強さとパワーが必要になる薄暗い場所だった。バーベル、ダンベル、その他の現代的なトレーニング器具がない場所でもあった。

文明化された男たちが、あまり文明化されていない男たちを鉄格子の後ろに隔離した場所。そこは、監獄、刑務所、矯正所と呼ばれるところだった。

わたしの名はポール・ウェイド。悲しいことにわたしは鉄格子の後ろの人生について知っている。

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