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「わが子を殺したい」衝動に取りつかれた母...「産後うつ」よりも恐ろしい「まさかの病」の正体は?

Mom Wanted to Kill Me

2025年3月12日(水)15時26分
トゥルーディ・ベイヤー(教育者)

母はその衝動と闘い続けた。わずか1時間が永遠にも感じられたという。みんなが帰宅すると、母はすぐ父に相談した。父は事の重大さを理解し、しばらくは常に誰かといたほうがいいと母に伝えた。

母は数カ月で36キロ痩せた。絶えず不安と妄想に襲われ、暴力的な考えを抱き続けた。幻覚が見え、車の運転もできなくなった。母が受けた唯一の医療行為は、週に1度の「カイロプラクティック治療」。それが何年も続いた。


統合失調症の研究チームにいたことのある私は母の話を聞いた時、精神病的な側面があると思ったが、それは産後鬱病だと考えた。産後精神病の存在すら知らなかったからだ。今日でさえ、精神医療専門家の間の認知度は低い。

母の症状は産後精神病の典型的なものだった。落ち着きのなさ、思考の混乱、妄想、パニック発作、幻聴と幻覚。最も危険なのは、赤ん坊を殺せという声や自殺をそそのかす声が聞こえ、そうした考えに突き動かされることだ。

産後は約75%の母親が「マタニティーブルー(baby blues)」という一過性の抑鬱状態を経験し、10~15%がより深刻な産後鬱病を経験する。

だが、産後精神病にかかるのは1%に満たない。治療を受ければ大半は1年以内に回復するが、未治療の場合、4%もの母親がわが子をあやめている。

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