最新記事

水中ドローン

フィッシング専用ドローン PowerRay が釣りを変える!?

2017年1月20日(金)15時00分
geared (ギアード)

<フィッシング専用の潜水ドローンが発表された。集魚効果もあるLEDライトや海中を探るソナーを内蔵。魚をおびきよせるアームがついて、スマホでリアルタイムに見ることもできる>

集魚効果もあるLEDライトや海中を探るソナーを内蔵

 ラスベガスで開催された世界最大の家電テクノロジー見本市〈CES 2017〉で発表されたフィッシング専用の潜水ドローン PowerRay が、釣りの楽しみを変えるかもしれません。

 PowerRay は、本体に集魚効果もあるLEDライトや海中を探るソナー(音響探知機)を内蔵。船体後部には2基のスクリューを搭載し、水深約30mまで最大4時間の潜航が可能な潜水ドローン。本体内蔵の4Kカメラ映像を手元のスマートフォンなどでリアルタイムに見ることできます。

powervision-powerray-0.jpgおびき寄せて釣ることができる。

powervision-powerray-2.jpg4Kカメラで水中撮影できる。

 この PowerRay はただ水中の様子が見られるだけのドローンではありません。ユニークなのは、まるでチョウチンアンコウのようなその形状。アンコウが魚をおびき寄せるのに使う突起に似たアンテナ状のアームは、先端部分に釣り糸を取り付けられるようになっています。

 仕掛けをそのまま投入する代わりに、このドローンのアームに取り付けて、映像やソナーを確認しながら魚のいる方に仕掛けを走らせます。魚が餌に食いつくとアームから仕掛けが外れるので、あとは水上のボートから普通の釣りと同じように釣り上げればOK。しかも釣れる瞬間をモニターで確認することもできてしまいます。

【参考記事】水中ドローン、ダイバーを自動追随して撮影

 想像力を働かせて、水中の見えない魚を釣るという釣り本来の楽しみを変えるアイテムとなりそうで、これが釣りとして楽しいかどうかは意見の分かれるところ。ただ、研究熱心な釣り人としては水中での魚の動きを確認しながらスキルを磨くことにもつながりそう。また、魚がいないのにむなしく釣り糸を垂れているという状況がなくなるだけでもメリットはありそうです。

 PowerRay は2017年2月から PowerVision 社のウェブサイトで予約受付が開始されますが、現在、価格は未発表です。


執筆:Geared(Facebookページ)

○関連記事(ギアード)
GoPro初のドローンKarmaと新シリーズHERO5を日本初披露

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

26年度の超長期国債17年ぶり水準に減額、10年債

ワールド

フランス、米を非難 ブルトン元欧州委員へのビザ発給

ワールド

米東部の高齢者施設で爆発、2人死亡・20人負傷 ガ

ワールド

英BP、カストロール株式65%を投資会社に売却へ 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中