『タイタニック』のヒロインは止まらない――ケイト・ウィンスレット50歳、初監督で示した実力派の現在地
Complete Control
共同作業は初めてではなかった。ウィンスレットは22年にイギリスのテレビ映画『I AM ルース』(原題:I Am Ruth)でアンダースと長女のミア・スレアプレトンと共演し、英国アカデミー賞主演女優賞に輝いた。
スレアプレトンはウィンスレットの最初の結婚(相手は画家・映画監督のジム・スレアプレトン)で生まれた娘で、いま25歳。既に女優の道を歩み始めている。
ウェス・アンダーソン監督の25年公開の映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』(原題:The Phoenician Scheme)ではベニチオ・デル・トロ演じる大富豪の娘役を演じた。映画通をうならせる才能は母親譲りのようだ。
ウィンスレットの3人の子供の末っ子、ベア・ブレーズは現在の夫である実業家のエドワード・エイベル・スミスとの間に生まれた男の子で、まだ12歳。母親と同じ世界に進むかどうかは未知数だ。
「体形いびり」に苦しむ
『グッバイ、ジューン』では、ウィンスレットはジューンの成人した4人の子供のうち、一番のしっかり者のジュリアを演じる。手だれの演技は安心して見ていられるが、それ以上にカメラの後ろでの彼女の仕事ぶりに目を見張る。
小ぶりの佳作だが、ウィンスレットはストーリーに十分な膨らみを与えている。子や孫に慕われていた老女がクリスマス前に天国に旅立とうとしているという設定はお涙ちょうだいふうになりかねない。
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