今度は「グリンダが主人公」...『ウィキッド』後編の魅力はシリアスな展開と「魔女コンビ」の圧倒的歌唱力
Angelic Voices of Wicked
グリンダは葛藤しつつ「善い魔女」として民衆の期待に応えようとする ©UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED
<伝説のミュージカルを映画化した『ウィキッド 永遠の約束』は「続編病」と思いきや、アリアナ・グランデとシンシア・エリボの歌声に感涙必至──(ネタバレなし・レビュー)>
2024年の映画『ウィキッド ふたりの魔女(Wicked)』を見た後で私は幸運にもチケットをもらい、映画の元になったブロードウェイミュージカル『ウィキッド』を観賞した。
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すると映画の完結編『ウィキッド 永遠の約束(Wicked: For Good)』への期待感が一気にしぼんだ。『永遠の約束』で描かれる『ウィキッド』の第2幕が第1幕に及ばないのは、舞台版のファンも認めるところだ。
第1幕がスティーブン・シュワルツの作詞作曲による不朽の名曲ぞろいなのに比べて、第2幕はパッとしない。
記憶に残る曲は緑色の肌をした悪い魔女エルファバ(映画で演じるのはシンシア・エリボ)と、彼女の友でありライバルでもある善い魔女グリンダ(アリアナ・グランデ)のデュエット「フォー・グッド(あなたを忘れない)」くらいなのだ。
『ウィキッド』は、脚本がミュージカルナンバーをつなぐために存在するタイプのミュージカル。グレゴリー・マグワイアが1995年に発表した児童小説を下敷きに、舞台版の脚本を手がけたウィニー・ホルツマンが映画版にも参加した。
映画が2部構成になったことで、脚本チームは曲と曲の間を埋めるドラマ部分を膨らませた。完成したのは2本合わせて5時間の大作。『オズの魔法使い』の小説・映画の二次創作にすぎない物語にしては、ずいぶん長丁場だ。
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