日本人はクリスマスにKFCに駆け込む...「異様な風習」は一体いつ、なぜ始まったのか?
Japan’s Obsession With KFC on Christmas
Marques Thomas-Unsplash
<クリスマスにはケンタッキーのチキンを食べる。日本ではお馴染みの光景も、海外では「奇妙」に見えるようだ──>
今年も日本各地で、毎年恒例となったクリスマスの風習が繰り広げられた。それは、アメリカの読者にとっては意外に映るかもしれない──最寄りのケンタッキーフライドチキン(KFC)で買ったチキンレッグやビスケット、フライドポテトを頬張るというものだ。
KFCは、今年の時点で企業価値154億ドルを誇る世界第3位のファストフードチェーンであり、世界中に3万以上の店舗を展開している。そのうち日本国内には1100店以上が存在する。
日本で毎年見られるこの現象は、異文化間マーケティングの巧妙さによって生まれた成功例であり、ひとつのブランドや伝統が文化を超えることで予期せぬかたちに変容し得ることを示している。
KFCによれば、この一風変わったクリスマスの習慣の始まりは1970年代にさかのぼる。ハーバード大学出身で、日本初のKFC店舗の店長を務めていた大河原毅が、店を訪れた外国人客たちが「クリスマスに七面鳥が食べられない」と嘆いているのを耳にしたのが発端だった。
ビジネスチャンスを感じた大河原は、売り上げアップを狙って「チキンバーレル」の1日限定キャンペーンを打ち出した。
「それは空白を埋めるものだった。日本にはクリスマスの伝統がなかったため、KFCが現れて『クリスマスにはこれをすべきだ』と提案したんだ」と、フランス・リヨンのエムリヨン・ビジネススクールでマーケティングを教えるジューナス・ロッカ准教授はBBCに語っている。
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