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「まずまず納得できる結末になった」...あの連続殺人犯の「性捕食者」を待ち受ける報いとは?

It’s Been Like a 20-Year Cycle

2025年5月29日(木)14時37分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
俳優ペン・バッジリー(Penn Badgley)

「まるで20年周期で時代が元に戻ったよう」だと語るバッジリー DIA DIPASUPIL/GETTY IMAGES

<初めて演じたのはいじめ常習者。それから30年、特権的立場の男を演じてきた──ペン・バッジリーが語るNetflixドラマ『YOU』の終着点(インタビュー)>

ネットフリックスのサスペンスドラマ『YOU ー君がすべてー(You)』で、主人公ジョー・ゴールドバーグの物語に納得感のある結末は存在するのか。5シーズンにわたり、この連続殺人犯の性捕食者を演じてきたペン・バッジリー(Penn Badgley)は「まずまず納得してもらえる結末になったと思う」と語る。

【動画】優しい彼に見えて...ペン・バッジリー演じる性捕食者の連続殺人鬼を見る

ジョーの異常さは視聴者にも伝わっていたが、「彼が愛した人を虐待し、殺す場面は意図的に見せないようにし、最後の最後で性捕食者の顔を見せつける。彼は出会ってすぐ、女性の自宅の窓の外で自慰行為をする。それ以上、何かを見せる必要があるとは思わない」。


物語のフィナーレとなるシーズン5には、バッジリーの出世作となった青春ドラマ『ゴシップガール(Gossip Girl)』との類似点を感じる人も多いようだ。本人は「『ゴシップガール』ではセレブの生活について、『YOU』では男権主義と愛について深く考えた」という。

バッジリーは12歳で人気コメディー『ふたりは友達? ウィル&グレイス(Will & Grace)』に、いじめっ子役としてゲスト出演した。「初めての役がいじめ常習者だったのは事実だ。あれから30年、特権的立場の若い男を演じてきた」。そう語るバッジリーに、本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。

◇ ◇ ◇


──ジョーの物語の終わり方に納得している?

考えられる結末はそう多くない。殺されるか、刑務所に入るか、そのまま逃げ切るか、そんなところだろう。どれも完璧じゃない。本当に納得できる結末があるとすれば、被害者にとっての正義が実現すること。だから、自分としては可能な限り納得感のある結末を届けられたと思う。

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