最新記事

エンターテインメント

ストリーミング配信は戦国時代へ スピルバーグからアナ雪、トトロまで参戦

2019年10月28日(月)18時40分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネーター)

Apple TV+の一番の目玉はスティーブン・スピルバーグの参加だろう。Stephen Lam - REUTERS

<モバイルの5G時代到来を見据えて、映画をはじめとしたコンテンツのストリーミング配信ビジネスへの参入が相次ぐ>

この11月から、アップルがついに映像ストリーミングサービス「Apple TV+」を開始する。これが発表されたのは今年3月25日に開催されたApple Special Eventだったのだが、その配信コンテンツや料金設定などが大きな話題となった。現在、3大ストリーイング会社といえば、言わずと知れたNetflix、Hulu、Amazonである。これは定額料金を払えば、ネット上でストリーミングをして映画やTV番組が見放題になるサービスだ。すでに3大巨頭が業界を席捲しているなか、Apple TV+は他社とどのような差を見せつけてくれるのだろうか?

まずApple TV+が注目を集めたのは、その料金設定だ。今現在の3大ストリーミング会社の月額料金を見てみると、Netflix(800円, 1200円, 1800円 プラン別に3つの価格設定)、Hulu(933円)、Amazon(年間4900円/月額会員の場合は500円)と、アマゾンが一番安く設定されている。それに対してApple TV+は月額600円で見放題に。さらに、iPhone、 iPad、Macなど、アップルの製品を新しく購入した際には1年間の無料サービスがついてくる。これについて、幅広い価格設定を設けているものの、選ぶプログラムによっては一番料金が高いNetflixが今後厳しくなる、という見方をするアナリストもいるという。

気になる注目タイトルは?

もっとも、いくら価格が安くても、配信コンテンツが充実してなければ意味がない。Apple TV+はすでに人気番組を持っている3社に対抗するため、どのようなコンテンツを準備しているのだろうか? ラインナップを見てみると、『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督や『スター・ウォーズ』『スタートレック』のJ・J・エイブラムス監督など、世界的に有名な名だたるクリエイティブアーティストらの名前が公表されている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

石破首相「双方の利益になるよう最大限努力」、G7で

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    4年間SNSをやめて気づいた「心を失う人」と「回復で…
  • 10
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中