「日本中が人手不足」のウソ...産業界が人口減少を乗り越えてきた奇跡と「様相が一変した」理由
製造業については円高時に海外移転し過ぎた反動で、昨今の円安や産業安保的な観点から、製造拠点の国内回帰が起きています。今後、円高が再来したとしても、国内消費分については国内製造という体制を崩さないでしょう。ということで、製造業からこれ以上の人材流出は望み薄です。
建設業も公共予算を絞り過ぎた反動や、既存インフラの老朽化による補修・建て替えニーズの増加で、人手不足感が高まりつつあります。農業も食料安保や食の安全性の観点から、国内生産をこれ以上減らすことは考えづらいでしょう。
さらに、これら3産業の従事者が高齢化しているため、今後は代替わりのための人材ニーズまで加わります。こうしたことを合わせて考えれば、過去のように衰退産業が人材供給源となることなどありえない、といえるでしょう。

『外国人急増、日本はどうなる?』
海老原嗣生
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[筆者]
海老原嗣生(えびはら・つぐお)
サッチモ代表社員。大正大学表現学部客員教授。1964年東京生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。新規事業の企画・推進、人 事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌「Works」編集長を務め、2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げる。『エンゼルバンク―ドラゴン桜外伝』(「モーニング」連載、テレビ朝日系でドラマ化)の主人公、海老沢康生のモデルでもある。近著『静かな退職という働き方』(PHP新書)が各方面で話題を呼んでいる。
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