最新記事
BOOKS

「人生、このままでいいの?」...今の自分に「いいね!」できない4つの理由

2025年1月8日(水)14時53分
河田真誠(コンサルタント、僧侶)

大切なことは、「これまでに触れたことがない」だ。同じものに触れても世界は広がらない。読んだことのない本、会ったことのないようなタイプの人と触れ合ってみると、世界は広がるだろう。

そのときに「この人とは違う」と自分の身を守りがちだが、それでは何の意味もない。違うことを楽しむことが大切だ。


 

3つ目の理由は、「過程を楽しめていない」からだ。たとえば、夢の途中であるとか、結婚したいけどできないでいるとか、もっと仕事をバリバリしたいけど実力が伴ともなわないなどのように、どうなると幸せかを自分はわかっているが、それが叶っていない夢の途中にいるから今は「いいね!」とは言えないという状態だ。

自分が思う最高の状態がわかっていてまだ実現していないのであれば、「いいね!」と言いにくいかもしれない。しかし、その過程を楽しむことはできる。

夢は叶ってしまえば現実でしかない。あんなに心がウキウキしていたこともすぐに慣れてしまい、もっと大きな次の夢を見始める。人は満足することなく、もっともっとを求める生き物だ。

叶うことだけが「いいね!」だとすると、人生の大半は「いいね!」ではない時間になってしまう。チャレンジすること自体を心から楽しみ、そんな自分にも「いいね!」をしてあげよう(というよりも、楽しいと思えるチャレンジだけをしたほうがいい。そうでないと続かないから)。

最後になるが、4つ目の理由として「やっていない」という理由もある。理想もそこにたどり着く方法もわかっているけど、なぜか一歩が踏み出せないという状態だ。

人は変化を怖れる生き物なので、現状を変えたいと頭では考えていても、ついつい昨日と同じ毎日を過ごしてしまうこともある。

この解決アイデアとしては、自然に行動してしまうほど心からワクワクする未来を描くか、もうガマンできなくなるまで「いいね!」とは思えない毎日を過ごしてみるかのどちらかだ。

いずれにせよ、周りの人が変えてくれることはない。自分の背中は自分で押すしかないのだ。


河田真誠
1976年生まれ。しつもん経営研究所 (有)代表取締役。集客、 問題解決、マネジメント、営業など、企業コンサルティングでの「しつもん」のノウハウをまとめて、「しつもん経営」としてプログラム化し、多くの企業にコンサルティングや研修として提供している。著書に『革新的な会社の質問力』(日経BP)など多数。


newsweekjp20250105090446-cadac78509a01fdbc5143b60ccab43ddb0623574.png


 『人生、このままでいいの? 最高の未来をつくる11の質問
  河田真誠[著]
  CCCメディアハウス[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米雇用4月17.7万人増、失業率横ばい4.2% 労

ワールド

カナダ首相、トランプ氏と6日に初対面 「困難だが建

ビジネス

デギンドスECB副総裁、利下げ継続に楽観的

ワールド

OPECプラス8カ国が3日会合、前倒しで開催 6月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 4
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 5
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 6
    宇宙からしか見えない日食、NASAの観測衛星が撮影に…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    金を爆買いする中国のアメリカ離れ
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中