米モンタナ州でTikTok禁止法成立、全米初 違反するとアップル、グーグルに1日当たり1万ドルの罰金

米モンタナ州のジアンフォルテ知事は、中国系動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の州内での事業を禁止する法案に署名した。写真はイメージ。2021年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
米モンタナ州のジアンフォルテ知事は17日、中国系動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の州内での事業を禁止する法案に署名した。州による同アプリの禁止は全米で初めて。
アプリストアによるTikTok提供を州内で禁止する内容で、2024年1月1日から施行される。
TikTokは米アップルとアルファベット傘下グーグルのアプリストアからダウンロードできる。法律に違反した場合、TikTok、アップル、グーグルは違反行為1件につき1日当たり1万ドルの罰金が科される可能性がある。同アプリを利用する個人には罰則を科さない。
この法律を巡っては訴訟が見込まれるが、TikTokは法的措置を計画しているかというロイターの質問に回答しなかった。
アップルとグーグルは現時点でコメント要請に応じていない。
ジアンフォルテ知事は、この法律によって「中国共産党の監視からモンタナ州民を守る」という優先課題への取り組みが前進すると述べた。
中国の字節跳動(バイトダンス)傘下のTikTokは声明で「(同アプリを)違法に禁止することで(表現の自由を保障する)合衆国憲法修正第1条の権利を侵害している」とし、州内外のユーザーの権利を擁護していくと表明した。