最新記事

ビジネス

行き詰っている人ほど効果的...「越境」を武器に新たな勝ちパターンを作る方法

2022年8月25日(木)12時02分
flier編集部
沢渡あまね氏

沢渡あまね氏(本人提供)

<従来のやり方ではうまくいかない時代に、働き方でも転職でも力を発揮する「越境」の利点を、『新時代を生き抜く越境思考』著者・沢渡あまね氏が語る>

2022年4月に刊行された『新時代を生き抜く越境思考』(技術評論社)の著者、沢渡あまねさんは、本書で「越境思考」の重要性を説きました。

本書によると、越境とは「組織や地域をこえて人と人とがつながり、既存の問題や課題を解決する、あるいは新たな価値を生む」こと。その例として、異動や複業、外部講座受講、ワーケーションなどが挙げられています。

フライヤーの読書コミュニティ、flier book laboのパーソナリティであり、働き方に関するベストセラーを多数出版している沢渡さん。今回テーマに選んだ「越境」とは何か、沢渡さんの「越境」の原体験はどんなものか。インタビューでお聞きしました。

※このインタビュー記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。

◇ ◇ ◇


沢渡さんの価値観をガラリと変えた「3つの越境」

── 今回は、普段と異なる環境に身を置く「越境」がテーマでした。執筆の背景をお聞かせください。

これまでのやり方が通用しないことにモヤモヤしている人が増えつつある──。そう感じたことが、執筆のきっかけです。

私たちは今、大きな変化の時代を生きています。きっと誰もが「今までの常識はもはや通用しない」とうすうす感じていることでしょう。同時に、暮らし方や働き方を柔軟に変えていける人とそうでない人の経験格差・適応力格差が広がりつつあります。

そうした状況を目にする中で、従来のやり方、つまり見る景色やともに仕事をする仲間などを変えることによって新たな勝ちパターンやイノベーションを生み出す「越境」の考え方に注目するに至ったのです。この考え方を「自分経営の武器」としてインストールし、強く生き延びていく人が増えてほしい。そう願って執筆しました。

220824fl_swa01.jpg

新時代を生き抜く越境思考
 著者:沢渡あまね
 出版社:技術評論社
 要約を読む

── 本書には、越境による気づきを促進する重要な要素として「価値観の揺らぎ」が挙げられていました。沢渡さんはこれまで、どのような「価値観の揺らぎ」を経験されたのでしょうか。

3つの越境が「価値観の揺らぎ」をもたらしてくれました。日本と海外の越境、事務職と技術職の越境、大企業とベンチャー企業の越境です。

1つ目の「日本と海外の越境」は、社会人になったばかりのころ、スウェーデンとデンマークの企業を行き来したことです。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米7月雇用7.3万人増、予想以上に伸び鈍化 過去2

ワールド

ロシア、北朝鮮にドローン技術移転 製造も支援=ウク

ビジネス

米6月建設支出、前月比0.4%減 一戸建て住宅への

ビジネス

米シェブロン、4─6月期利益が予想上回る 生産量増
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 8
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    ニューヨークで「レジオネラ症」の感染が拡大...症状…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 3
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経験豊富なガイドの対応を捉えた映像が話題
  • 4
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 8
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 5
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中