最新記事

プロダクト

加熱式たばこ三国志に、JTが投入するグローバルモデル「Ploom X」

2021年8月6日(金)17時55分
高野智宏
Ploom X

これまでの「Ploom」シリーズとは違う、JTの高温加熱型加熱式たばこデバイス「Ploom X(プルーム・エックス)」

<激戦となっている日本の加熱式たばこ市場だが、JTが新しいデザイン、新しい加熱技術を擁する新製品を発売。何が旧来の製品と違うのか>

日本のたばこ市場全体の約3割にまで成長した加熱式たばこ。現在、日本たばこ産業(JT)の「Ploom」、米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の「iQOS」、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の「glo」の3ブランドが、三国志さながらに覇権争いを繰り広げている。今のところ強者は、シェア約7割を握る「iQOS」だ。

そんな日本市場という「戦場」に、起死回生を図るべく、JTが新製品を投入する。まったく新しい加熱式たばこ用デバイス「Ploom X(プルーム・エックス)」だ。7月26日より同社のオンラインショップで先行販売が開始、8月17日からは全国のコンビニエンスストアやたばこ店でも発売される。

「Ploom X」は、単にPloomシリーズの最新モデルではなく、近い将来の世界展開を視野に入れた「次世代グローバルモデル」だ。というのもこのデバイスは、日本のJT本社とスイスのJTインターナショナルの双方が持つリソースを結集し、開発された先進のプロダクト。各国で異なる電圧などの規格を考慮し、そのまま海外でも販売・使用できる製品であることも、そのスタンスを示している。

加熱式たばこは現在、日本が最大の市場となっているが、従来の紙巻たばこに代わる製品として世界的に注目度が高い。その意味でも、次世代グローバルモデル「Ploom X」への期待は大きいだろう。

新技術「HEATFLOW」により、吸いごたえが向上

その特徴でまず目につくのは、スタイリッシュな造形だ。「Ploom X」は高温加熱型のデバイスだが、同じ高温加熱型の前モデル「Ploom S(プルーム・エス)2.0」よりもひと回りほど小さく細身となったフォルムで、デバイスの表面にはボタンを配置していない。シームレスで操作性に優れ、極めてシンプルなオブジェのようなデザインだ。

シンプルとはいえ、個性に乏しいわけではない。マグネットで着脱可能なフロントパネルは7色、背面にかぶせて使うバックカバーもファブリック5色とレザー2色の計7パターンを用意しており、ユーザーのニーズや好みに合わせたパーソナライズが可能。多様化する現代のライフスタイルにも対応する。

webBusiness20210806ploomx-2.jpg

新しい加熱技術「HEATFLOW」により、吸いごたえが向上。なお、たばこスティックは12銘柄と多彩なフレーバーをラインアップ。先進のテクノロジーと熟練のブレンド技術の融合により、たばこ葉の風味と豊かな香りを楽しむことができる

吸い心地もこの上ない。前モデル「Ploom S 2.0」には、吸いごたえがないというユーザーの不満があった。そこでJTは、加熱温度の緻密なコントロールに加え、気流(空気の流れ)に着目した新技術を開発。「HEATFLOW」と呼ぶその加熱技術を搭載することで、従来モデルに比べ、吸いごたえを向上させることに成功した。

興味深いのは、Bluetooth(ブルートゥース)通信機能を搭載しており、スマートフォンと接続できること。スマホでもバッテリー残量を確認できるほか、最後に接続した場所をスマホで確認できるため、「Ploom X」を紛失した際、探すのに役立つ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ベネズエラ、今月初めの米軍による攻撃で兵士47人死

ワールド

EU、重要インフラでの中国製機器の使用を禁止へ=F

ワールド

イラン抗議デモ、死者3000人超と人権団体 街中は

ワールド

韓国、米のAI半導体関税の影響は限定的 今後の展開
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向」語る中、途方に暮れる個人旅行者たち
  • 2
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手がベネズエラ投資に慎重な理由
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 5
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 6
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中