人民元は2021年中に基軸通貨になるのか?
THE YEAR OF THE RENMINBI?
人民元の魅力増大、またはドルの魅力低下が原因で、中国が基軸通貨争いに勝利する可能性は消えていない。
さらに、歴史はドルの味方ではないことも覚えておくべきだ。経済学者の故チャールズ・キンドルバーガーはこう予言した。
「ドルが行き着く先は歴史の灰の山だ。イギリス・ポンド、ギルダー、フローリン、ドゥカート、もっとさかのぼるならベザントと同じく」
ドルから人民元へのシフトが年内に決定的になるかは分からない。だが、中国の指導層は長期的見通しに自信を持っている。ソフトウエアの欠点にかかわらず、ハードウエアの魅力が評価されると、彼らは既に確信しているようだ。
中国が何をしようとも、人民元が覇者になる──それこそが世界に向けた明らかなメッセージだ。
<2021年3月9日号「人民元研究」特集より>

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら