最新記事

韓国

サムスン電子イ・ジェヨン副会長に懲役2年6月の実刑判決 再び収監

2021年1月18日(月)17時24分

韓国サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が前大統領の知人への贈賄罪に問われた差し戻し控訴審で、ソウル高裁は18日、懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。写真は高裁に到着した同氏(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が前大統領の知人への贈賄罪に問われた差し戻し控訴審で、ソウル高裁は18日、懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。

李副会長は再び収監され、サムスン電子の主要な意思決定や、昨年10月に死去した父の李健煕(イ・ゴンヒ)会長からの継承プロセスに関与できなくなる。サムスンはトップ不在に陥る。

同氏は朴槿恵前大統領の知人に賄賂を提供した罪などに問われ、一審で懲役5年の実刑判決を受けて2017年に収監されたが、二審で執行猶予が付いたため、1年間の服役を経て18年に釈放された。

最高裁はその後、二審判決を破棄し、高裁に審理を差し戻した。

ソウル高裁は、李副会長に対し、総額86億ウォン(780万ドル)の贈賄、横領、犯罪収益の隠蔽で有罪判決を言い渡した。サムソンが昨年初めに設置した独立コンプライアンス委員会がまだ完全には機能していないとの判断も示した。

李副会長の弁護人は記者団に「前大統領の権力乱用で、企業の自由や財産権が侵害されたことが事の本質だ。事の本質を踏まえると、判決は遺憾だ」と述べた。

李副会長は7日以内に最高裁に上告できるが、法律の専門家は、すでに最高裁が差し戻しの判断を示しているため、法の解釈が変わる可能性は低いと指摘している。

判決を受け、サムスン電子株は一時4%下落。系列企業のサムスン物産、サムスン・ライフ・インシュアランス、サムスンSDIも急落した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】



ニューズウィーク日本版 「外国人問題」徹底研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月27号(1月20日発売)は「『外国人問題』徹底研究」特集。「外国人問題」は事実か錯覚か。移民/不動産/留学生/観光客/参政権/社会保障/治安――7つの争点を国際比較で大激論

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ2都市にロシアが攻撃、和平協議直後

ビジネス

乳児ボツリヌス症の集団感染、バイハート社の粉ミルク

ワールド

北朝鮮抑止「韓国が主な責任」、米国防総省が関与縮小

ワールド

トランプ政権のEVインフラ助成金停止は違法、米地裁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 8
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 9
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 10
    3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 10
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中