最新記事

日本経済

東京株式市場、日経平均は上げ幅拡大400円高 米国でのコロナ死者数減を好感

2020年4月6日(月)12時47分

4月6日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比429円38銭高の1万8249円57銭となり、大幅続伸した。東京証券取引所で2018年10月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比429円38銭高の1万8249円57銭となり、大幅続伸した。前週末の米国株式市場が下落したことを受けて、朝方は小安くなったが、次第に買い優勢の展開に変わり、一時600円近くまで上昇した。市場では、これまで警戒されていた緊急事態宣言が準備入りとなったことで、材料出尽くし感が台頭したとみる関係者が多い。

前週末3日の米国株式市場は、3月雇用者数が大幅に落ち込んだことで、不況への不安が強まったことを受けて下落。雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から70万1000人減。前月の27万5000人増から大幅な落ち込みに転じた。「OPECプラス」会合延期で供給過剰懸念が強まり原油先物が下落していることも悪材料としてカウントされている。

そうした状況下、日経平均は小幅安となる場面があったものの、次第に幅広く物色され堅調に推移。日本国内で新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言の準備入りとの報道が出たことで「これまで懸念材料だったものが現実味を帯びたため、悪材料出尽くし感を誘った」(国内証券)との声が出ている。

東京都では5日、新型コロナ感染が確認された人が過去最高の143人となり、100人以上の感染が確認されるのは2日連続となった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ボウマンFRB副議長、雇用の悪化に懸念 「断固たる

ワールド

イスラエル・シリア協議、土壇場で暗礁に 人道回廊巡

ワールド

新たな医薬品関税、貿易協定締結済みの国には適用され

ワールド

バイトダンス、新TikTok米事業で大きな役割維持
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 2
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Appleはなぜ「未来の素材」の使用をやめたのか?
  • 3
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国はどこ?
  • 4
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 5
    砂糖はなぜ「コカイン」なのか?...エネルギー効率と…
  • 6
    週にたった1回の「抹茶」で入院することに...米女性…
  • 7
    中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャン…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    【クイズ】ハーバード大学ではない...アメリカの「大…
  • 10
    「賃上げ」の実現はさらに遠く...サントリー新浪会長…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがたどり着ける「究極の筋トレ」とは?
  • 4
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 7
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 8
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 9
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 10
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中