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中国富裕層が群がるアメリカの高級物件

2014年11月10日(月)12時30分
マット・スキヤベンザ

 かつて「世界の工場」だった中国には外国からの投資が流れ込み、世界第2の経済大国に成長する追い風となった。しかし資本規制が緩和された結果、12年には資本収支が赤字に。中国政府は一層の規制緩和をほのめかしており、資本逃避を招く恐れがあるとIMF(国際通貨基金)は警告している。

 そうなれば海外の中国マネー(大半が不動産に投資されている)が、住宅費高騰が議論を呼んでいるニューヨークのような市場に及ぼす影響ははるかに大きくなるはずだと、チョバネクは言う。ニューヨークの不動産に中国マネーが殺到すれば、既に不動産を所有している人には朗報だろうが、これから買いたい人は不利になる。「こうした資本流出の受け皿になるのはどんな資産かといえば、主に不動産だ」

 GDPの伸びはどうあれ、中国人の海外投資熱は今も健在だ。「中国がいまホットだとか、アメリカが中国に完敗するとか、中国が世界第1位の経済大国になるとか言われているが、非常に多くの中国人が資金を国外に出したがっていることは覚えておくといい」

[2014年10月28日号掲載]

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