最新記事

スマートフォン

新型iPhoneに乗り換えるべき6つの理由

アップルが大型画面を搭載した新機種でアンドロイドに反撃

2014年9月17日(水)15時34分
フィオナ・アゴムオ

方針転換 アップルはこれまでiPhoneでは4インチの画面にこだわってきたが Stephen Lam-Reuters

 今度はアップルの反撃だ! ここ数年、特に新興市場では、大型画面のアンドロイド搭載スマートフォンがiPhoneの市場シェアを切り崩してきた。しかし今月、4.7インチ画面の最新型「iPhone6」と5.5インチの「6プラス」を発表したアップルは、とうとうアンドロイド端末の最大の武器「大型画面」を採用した。

 発売日の19日を前に、「6」と「6プラス」の予約販売は記録的な伸びを見せている。新型iPhone購入者のうちどれくらいがアンドロイドから転向したユーザーかは、今後のデータを見てみないと分からないが、もしあなたがアンドロイドに囲まれて暮らすアップルファンなら、今こそ買い替え時。その6つの理由とは?

(1)アンドロイドの売りは大型画面だけ アンドロイド端末の各メーカーは5インチ、時には6インチを越える大型画面のスマホを製造してきた。アップルが4インチ画面にこだわり続けたため、大型画面のスマホが欲しければアンドロイドを買うしか選択肢はなかった。

 しかし今や、アップルは最新型の「6」と「6プラス」で、スマートフォン市場の2つの重要なゾーンをカバーできる。4.7インチの「6」は最も需要が高い4インチと5インチの間のゾーンを、そして5.5インチの「6プラス」は手頃な価格と仕様の機種が少ない5インチ以上のゾーンをカバーする。アップルは、これまで画面の小ささで逃がしていたユーザーを取り戻そうとしているというのが、専門家の見方だ。

(2)アンドロイドは機能が複雑過ぎ  アップルのiOSは、シンプルで直感的な操作性で知られている。一方のアンドロイドは、カスタマイズや最新のアプリと機能に対応することに重点が置かれている。このためプログラマーやハッカーはアンドロイドを選ぶが、素人のユーザーには複雑過ぎて使いこなせない。

(3)安全性が心配  アップルのクラウドサービスからセレブのヌード写真が流出した事件は記憶に新しいが、アップルのソフトは安全性が高いというのが業界の定説。ソフトもデバイスも暗号化するので、端末上のすべての情報が保護されている。しかしアンドロイドは、誰でもプログラムにアクセスして好きなように変更できる「オープンソース」。開発者やプログラマーには都合が良いが、一般ユーザーにとっては不安。

 もちろんアンドロイドもほとんどの有害ソフトをブロックしているが、それでもアップルの端末の方がより安全性は高いと言えそうだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米NASA、アルテミス計画で複数社競争の意向=ダフ

ワールド

トランプ氏、習氏と公正な貿易協定協定に期待 会談で

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏との会談「前向き」 防空

ワールド

ゼレンスキー氏、ウクライナ支援「有志連合」会合に出
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 7
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 10
    トランプがまた手のひら返し...ゼレンスキーに領土割…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中