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中国が「AI応用強国」になれた理由
©2026 REBEL PEPPER/WANG LIMING FOR NEWSWEEK JAPAN
<さまざまなリスクにも関わらず、「寝ている間にお金を稼いでくれる」という認識が広がり、中国で最新AIのオープンクローが流行している。プライバシー保護より利便性を優先するからこそ、中国でAIの利用が急速に普及したのだが......>
最近、中国では新しいAIツール「OpenClaw(オープンクロー)」が話題になっている。アイコンがザリガニのハサミのように見えることから、中国の人々はオープンクローを使うことを「ザリガニ飼育」と呼んでいる。
オープンクローは普通のチャット型AIではなく、AIエージェントだ。資料の整理、メールの作成、データ分析、プログラミングまで自動でやってくれる。目標を与えるだけで、AI自身でステップに分解してタスクを完了する。
「寝ている間にお金を稼いでくれる」という認識が広がり、オープンクローが勝手にファイル削除やパスワード窃取、個人データのアップロードなどを行うリスクがあるにもかかわらず、中国人はわれ先に「ザリガニ飼育」を争っている。
面白い現象だ。「プライバシー保護」よりも「利便性」を優先するのは中国ネットユーザーの大きな特徴。だからこそ、QRコードやAIの利用が急速に普及した。
「次世代AI発展計画」という国家戦略の下、「便利第一」を追求する中国社会は、日本で発明されたQRコードと、アメリカが切り開いたAI技術を最大限活用して独自進化を遂げた。注目を集めるディープシークや、中国で一番人気の生活型AIチャット「豆包(ドウパオ)」は、言い換えればQRコード決済で集めた膨大なデータをAIで解析して発展したサービスだ。
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