コラム

米政府閉鎖でトランプがノリノリで召喚した「死神」の正体

2025年10月09日(木)17時20分

政府閉鎖が長引けば長引くほど、一般有権者の家計に大きな影響が出そうだ。医療保険制度改革法(オバマケア)の保険料補助は終了する予定であり、民主党は自分たちの延長要求を共和党側が拒否し続ければ来年の保険料急騰を招き、国民医療に壊滅的被害をもたらすと主張している。実際に有権者が経済的打撃を受けた場合、共和党への反発と非難はさらに大きくなりそうだ。

結局のところ、最も重要なのは26年11月の中間選挙だ。勝利が危ういと判断すれば、共和・民主のどちらか一方が妥協して政府閉鎖の終了に同意するだろう。


そして中間選挙が終われば、トランプはレームダック(死に体)化する可能性が高い。大統領支持率と中間選挙の結果の間にはほぼ完璧な相関関係がある。今回の政府閉鎖で民主党の責任を問う声が多数派になったとしても、トランプの支持率が向上する公算は小さいだろう(現時点では、共和党への非難は民主党批判より11%ポイント多い)。

果たしてトランプの「死神」はこの流れを変えられるだろうか。

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プロフィール

サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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