プレスリリース

トプコンが観測可能範囲を拡大したGNSS受信機『HiPer XR』を発売

2025年07月31日(木)18時00分
株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長 CEO:江藤 隆志)は、マルチGNSSに対応した高い測位性能に加え、ポールの傾きを常に監視するTILT(TM)補正機能の強化、および通信距離を大幅に伸長したデジタル簡易無線*を搭載したアンテナ一体型GNSS受信機『HiPer XR』を発売します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/444142/LL_img_444142_2.jpg
活用シーン

近年、米国のGPSに加え、ロシアのGLONASS、日本の準天頂衛星(QZSS)、中国のBeiDou、EUのGalileoなど、各国が独自に運用する衛星測位システム(GNSS)の整備が進んでおり、信号帯域もL5をはじめとしたマルチバンド化が加速しています。『HiPer XR』は、これらの多様な信号に対応し、都市部や山間部といった受信環境が厳しい場所においても、安定した高精度な測位を実現します。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/444142/LL_img_444142_1.jpg
HiPerXR製品画像

さらに、当社独自のTILT(TM)(Topcon Integrated Leveling Technology)補正機能を強化し、最大60°までの傾斜に対応。従来では観測が困難だった壁際などのポールを垂直に立てられない箇所でもスムーズに測定できます。また、従来機比で約1.5倍に伸長された通信距離と、82チャンネルに増加したデジタル簡易無線の搭載*により、RTK観測の安定性と対応エリアが大幅に向上。これにより、障害物の多い現場や広範囲にわたる測量作業においても、高い作業効率を実現します。

当社はこれからも、建設現場のニーズへ柔軟に対応し、ICTを活用してさらなる働き方改革や生産性の向上を図り、業界の課題を解決する建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献していきます。
* デジタル簡易無線搭載タイプ『HiPer XR G3BTM』が対応


【主な特長】
■最大60°までの傾きを補正するTILT(TM)補正機能
簡単な初期化により60°まで傾けた状態でも測定可能なTILT(TM)(Topcon Integrated Leveling Technology)補正機能を搭載。壁際や境界付近など、従来は観測が困難だった測点でも、作業者のスキルに左右されることなく、スピーディーかつ安定した精度で観測を行うことができます。

■広範囲をカバーする新デジタル簡易無線*
当社従来機と比較して、通信距離が約1.5倍に伸長。また1W出力に対応したことで、より広範囲での通信が可能となりました。また、チャンネル数は従来の30から82チャンネルへと大幅に増加し混信の多い工事現場においても安定した通信を実現。さらに、データ転送速度の向上により、GPS・GLONASS・QZSS・BeiDouなど受信可能な複数の衛星から取得した高精度なデータをリアルタイムに送受信でき、RTK観測の安定性と対応エリアが大幅に向上しています。
* デジタル簡易無線搭載タイプ『HiPer XR G3BTM』が対応

■USB Type-Cによる通信と高速充電
通信および充電インターフェースには、汎用性の高いUSB Type-Cコネクタを採用。高速充電に対応しており、短時間での充電が可能です。

■4Gセルラー通信モジュールを搭載
グローバル対応の4Gセルラーモジュールを搭載。別途SIMカードを用意することなく、携帯電話ネットワークを利用した通信が可能です。

■IP67およびMIL-STD-810G 516.6規格に準拠した優れた耐環境性能
IP67に準拠した防塵・防水性能に加え、米国国防省の調達基準であるMIL-STD-810G 516.6の定める落下衝撃試験をクリア。過酷な現場環境下でも安心して使用できる堅牢設計を実現しています。


【その他】
発売時期 :2025年7月
国内標準価格(消費税込み):HiPer XR G3BTM(デジタル簡易無線搭載タイプ)4,180,000円
HiPer XR G3BT 3,740,000円


【株式会社トプコン概要】
代表者 : 代表取締役社長 CEO 江藤 隆志
設立 : 1932年9月1日
資本金 : 16,891百万円(2025年3月末現在)
売上高 : 2,160億円(2025年3月期)
上場取引所: 東京証券取引所プライム市場〔証券コード:7732〕
従業員数 :(連結)5,327名(2025年3月末現在)
事業内容 :
「医・食・住」に関する社会的課題をDXで解決するグローバル・ソリューションプロバイダー
・医(ヘルスケア):眼健診(スクリーニング)の仕組みづくりによる眼疾患の早期発見
・食(農業):「農業の工場化」による食料の安定的な生産
・住(建設):「建設工事の工場化」による安心・安全で住みやすい街づくり
に貢献するDXソリューションビジネスを推進


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プレスリリース提供元:@Press
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