プレスリリース

廃棄される建築用ガラスが唯一無二のアクセサリーに生まれ変わる ガラス屋3代目が挑むクラウドファンディング9/9開始

2022年09月27日(火)09時30分
建築用ガラスの販売・施工を行う津田硝子株式会社(名古屋市天白区/代表取締役社長:津田慎也)は、建築用ガラスをアップサイクルしたアクセサリーブランド「gl+(ジーエルプラス)」を立ち上げ、活動への認知向上を目指すクラウドファンディングを「CAMPFIRE」にて2022年9月9日(金)からスタートしました。実は建築用ガラスは金属膜の塗布などがあり、リサイクルされずに廃棄・埋め立てされるものが多く、まずはこの現状を広く知ってもらい打破したいと3代目が新規事業として取り組みます。

プロジェクト詳細URL: https://camp-fire.jp/projects/view/607121

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/327428/LL_img_327428_1.jpg
gl+ アクセサリー

■社会背景:建築用ガラスの有効利用率はわずか26%。添加剤や建築廃材で再利用は困難
飲料や食品のガラス容器はリサイクルのイメージがありますが、窓やドア、鏡などの建築用ガラスは金属膜などが付着していてリサイクルしにくいです。2013年度時点でも建築用板ガラスは国内生産量約50トンに対し、有効利用されないものは74%にあたる37トンとされています。この未利用ガラスは埋め立てなどで廃棄されています。(参照:低炭素型 3R 技術・システムの社会実装に向けた素材別リサイクル戦略マップ検討会 https://www.env.go.jp/content/900506594.pdf )
ガラスはリサイクルしやすい素材ではあるものの、用途別に作られる品種で細かな分別が不可欠であり、この工数の多さが、リサイクルが進まない理由になっています。
当社でも年間28トン(7トンコンテナ約4杯)の廃棄ガラスが出ており、廃棄に年間100万円近くをかけています。建築工程がシビアになる中で、実測なくガラスを切り出すことも多く、サイズや仕様に不具合があるとガラス会社に余剰材として積みあがってしまいます。業界で見ても、廃棄ガラスが相当数あります。


■きっかけ:3代目が東京から帰還し跡継ぎに。SDGsを背景に、業界に一石を投じたい
取締役の津田 慎介は大学卒業後、関東の外資系ディーラーで営業をやっていました。趣味のサーフィン仲間がサーフボードを抱えながらゴミを自然に拾う姿に感銘を受け、自分ができることを考え始めました。
3年の勤務後、請われて家業へ戻った際、廃棄ガラスの量を見て驚愕しました。リサイクルや加工、アップサイクルしての商品化など様々模索。SDGsへの関心の高まりを追い風に業界に一石を投じ、また新規事業として自社を盛り上げていきたいと、今回の取り組みを行うことになりました。
アクセサリーへのアップサイクルは、今回のサポーターでもあるK&D(金物屋)様が、自社の金物を使ってピアス等を制作していたことに刺激を受けてのこと。まだまだ多様な業種で無駄なことがあるという事実を知ってもらいたいと思い、若者に届く商品を目指しました。


■プロジェクト概要:未利用の建築ガラスを活用するためのクラウドファンディング
プロジェクト名 : ガラス屋だから気づけた地球への恩返し。
アップサイクル・アクセサリーを作りたい!
達成したいゴール: 廃棄される窓ガラスを、地球負荷をできるだけ少なく
アクセサリーや雑貨として生まれ変わらせ、
価値のあるものとして活用する。またその推進費用を捻出する。
実施期間 : 2022年9月9日(金)~9月30日(金)
目標金額 : 30万円
URL : https://camp-fire.jp/projects/view/607121
リターン品(一部):
◇ガラス製ピアスセット3,000円~
◇ガラス製ピアス+特製スタンドミラーセット5,000円~
◇スタンドミラーとスタンドのセット5,000円~


■スケジュール
2022年9月9日~9月30日 クラウドファンディング実施
2022年9月中旬~11月 リターン送付、商品企画製造、オンライン販売準備
2023年1月頃 オンライン販売開始


■今後の展望
建設業は特に人手不足と高齢化で、若手求職者がいません。厳しい業界の中、従来通りのことをやっていても状況は変わらないという課題感があり、今回のアップサイクル事業で少しでも業界に注目を集め、新たな光を当てられたらと考えています。そのためにはアップサイクル・アクセサリーをオンラインでどなたにでも購入していただける形にした上で、イベントなどを通じて地域の方に事業についてお伝えする機会を持つなど、より多くの方に届けられるルートを作りたいと思います。

さらに将来的には、建築用ガラスを別の建物で再利用する「究極のアップサイクル」ができるしくみを作りたいという大きな夢もあります。従来は建築設計の際、基礎・躯体→サッシ→ガラスの順に決まっていきますが、余ったガラスをベースに逆順で建物が決まっていくイメージです。今後、環境に配慮した建物づくりを積極的に行っている設計事務所や工務店と連携ができるよう体制を整えていきます。


【事業者概要】津田硝子株式会社
代表取締役社長: 津田 慎也
住所 : 〒468-0033 愛知県名古屋市天白区一つ山1-2
電話 : 052-801-1195
ホームページ : http://tsuda-glass.jp/
Instagram : https://www.instagram.com/tsudaglass/

1959年、初代・津田 孝が名古屋市天白区で創業。同年、東海地方を襲った伊勢湾台風時には、自転車の荷台にガラスを積んで家々へ配って回り、それを機に大手ゼネコンと取引開始。以来60年以上にわたり、窓ガラスやドア、パーテーションのガラス等、多様に使われるガラス・鏡の販売・施工を行う。自社で職人を抱えないガラス屋が多い中、長年自社雇用の職人がおり、また社外の職人ネットワークもあるのが強み。名古屋市を中心としたオフィスビル、商業施設、マンション、ホテルなどのガラス施工に携わる。


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プレスリリース提供元:@Press
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