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【写真特集】大英帝国支配の爪痕 ニュージーランドに遺る産業の残照
THE AFTERGLOW OF INDUSTRY
Photographs by CHRIS CORSON-SCOTT

『最後の光』 トコマル湾桟橋、北島イースト・ケープ (2016年)/南太平洋に突き出たイースト・ケープにヨーロッパ人が入植し、羊牧場の生産が盛んになると、1911年にこのトコマル湾に大型船舶が接岸できる木製桟橋が建設された。戦後、海岸道路の整備で桟橋は忘れ去られ、荒廃していった

『ナルーア石灰工場』 南島タカカ・ヒル (2017年)/険しい地形のタカカ・ヒルに道路が整備されると、20世紀初頭から石灰岩や大理石の採掘など次々と産業が生まれた。現在は『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』など映画のロケ地として観光業が盛んだ

『ポフツカワの木の下で描く父』 北島ファンガパラオア (2013年)/スコットの父イアンは、戦後の経済不況でイギリスから移住。抽象画家として知られていた。休暇にはスコットを連れてよくファンガパラオアを訪れていた。癌で闘病中だったイアンは、撮影から3カ月後に亡くなった

『キウイ鉱山の石炭貯蔵庫に降る雨』 南島ウェストコースト地方のテンマイルクリーク (2018年)/急峻な渓谷テンマイルクリークでは、1920年代に4人程度で操業する私営の小規模な石炭鉱山がいくつも開設された。80年代の石炭価格の下落でこうした鉱山は次々に廃業し、当時の石炭貯蔵庫からも往時の活気は消え去った

『カウリダムの遺構』 北島コロマンデル地方 (2015年)/ヨーロッパの入植者が、カウリの原生林を伐採して材木を下流に運ぶために造った「カウリダム」の残骸。良質な木材として欧米にまで輸出されたカウリは伐採し尽くされ、現在は国全体で入植前の2%以下しか残っていない

『ブルドーザーで更地にされた農地』 北島オークランド近郊アルバニー (2014年)/かつてカウリの原生林に覆われていた北島は、ヨーロッパ人入植以降の伐採でほとんどの原生植物が掘り返された。一時は果樹園として整備されたこの土地は、2013年以降、住宅地としての開発が進んだ
Photographs from "Afterglow of Industry: New Zealand Photographs 2012-2022" by Chris Corson-Scott, published by Daylight Books
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